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OCEANS Fashion X Talk
数あるダイバーズウォッチのなかでも、“元祖”と呼ばれるエターナルな存在。それが老舗「ブランパン」のアイコンに君臨するフィフティ ファゾムスだ。
一方、名機はその座にあぐらをかかず。今夏もバリエーションを広げ、海と時計を愛する我々を深きブツ欲へと誘う。
スイスウォッチメーカーきっての名家が生んだ不朽の名作、フィフティファゾムス。それを身に着けることは言うまでもなく名誉であり、夏を楽しむ挑戦的マインドの表明だ。なぜ、こうも特別なのか。愛さずにいられないのか。
デビューは1953年。優れた耐磁性とロック付き回転ベゼルを備えたダイバーズウォッチ誕生の裏側には、無二のロマンが秘められている。当時ブランパンのCEOを務めていたジャン=ジャック・フィスターの逸話は、あまりに有名だ。
熱心なダイバーだった彼はダイビングに熱中するがあまりボンベ内の酸素を使い果たし、遭難しかけてしまう。そんな苦い経験を活かし、安全なダイビングライフのための時計開発を心に決める。
その熱意が、出会いを生む。自らの体験から、海中での使用に耐えうる時計を欲していたフランス海軍大尉ロベール・“ボブ”・マルビエからの依頼を承諾。
同じく深海に挑むチャレンジャースピリッツが根底に流れつつも、趣味の遊びと軍事ミッションという両極端な出発点を持つ。この“元祖”が優れた機能性に加え、限りない汎用性を持ち合わせる理由としては十分だろう。
ゆえにフィフティ ファゾムスは、深海で発揮されるタフネスはもちろん、街中に映える洗練のクラス感を備えた“モダンダイバーズの元祖”とも評される。そしてその広がりの一端は、今夏のラインアップにも散見。街でも海でも自分らしく遊びたい、そう願う我々の今に寄り添うアップデートを遂げている。
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