OCEANS

SHARE

③ 大阪・甘辛カツカレーの極致!フルーティかつシャープな「白銀亭」

「トンカツカレー」にホウレン草と生卵をトッピング。

「トンカツカレー」にホウレン草と生卵をトッピング。


2007年に創業した「白銀亭」。

2007年に創業した「白銀亭」。


最後は大阪らしさがふんだんに詰まった「甘辛カレー」をご紹介しましょう。

日本のカレー文化は東西で異なり、関西の味は一瞬甘くて、後から辛さが追いかけてくるのが特長です。

ここ「白銀亭」はそんな大阪カレーの頂点。今もっとも勢いがある某チェーン店から独立したシェフが生み出す甘辛味は、関西の伝統をガッツリ受け継ぎつつも、さらに完璧なバランスへと押し上げられています。

いわゆる欧風カレーなのですが、白銀亭では長く煮込まず、冷蔵庫で二晩寝かせて熟成させているそう。ひと口食べるとねっとり甘く、じわじわとスパイシー&ホットな辛さが駆け上がってきます。

フルーティーな奥深い旨みを堪能できるとともに、シャープな刺激と香りまで楽しめる、掛け値なしに美味すぎるカレーです。

看板メニューはもちろん「トンカツカレー」。分厚いトンカツなのに胃もたれゼロなのは、脂身を取り除いた赤身の豚ロースをサクッと薄めの衣で包んでいるから。

一口目は、卵の黄身を崩さずいただこう。取材時は、カツにはロース肉を使用していたが、7月よりヒレ肉に変更。「同じものを値上げして出すのであれば、いいものを出したい」という店主の思いから。写真は6月まで提供していた「トンカツカレー」(950円)、「トッピング ホウレン草」(200円)、「生卵」(50円)。※7月からは「ヒレ豚カツカレー」(1150円)、「トッピング ホウレン草」(250円)、「生卵」(50円)と注文しよう。

一口目は、卵の黄身を崩さずいただこう。取材時は、カツにはロース肉を使用していたが、7月よりヒレ肉に変更。「同じものを値上げして出すのであれば、いいものを出したい」という店主の思いから。写真は6月まで提供していた「トンカツカレー」(950円)、「トッピング ホウレン草」(200円)、「生卵」(50円)。※7月からは「ヒレ豚カツカレー」(1150円)、「トッピング ホウレン草」(250円)、「生卵」(50円)と注文しよう。


このカツを縦横に細かく切り開き、上から甘辛の欧風カレーをたっぷりかけています。トッピングに生卵の黄身を落とすともう、たまりません。関西のカツカレーを語るうえで、絶対に欠かせない逸品です。
「白銀亭」
住所:大阪府大阪市中央区淡路町4-4-12 ダイドーメゾン大阪御堂筋 1F
営業:11:45~16:00(土曜~14:00) ※売り切れ次第、終了
定休:日曜、祝日

日本ならではの洋食のテクニックがこれでもかと詰まったリアル・カツカレー、いかがでしたか?

僕らが思い描く王道のカツカレーでありながら、重たくて食べきるのがつらい、という先入観を見事に払拭してくれる名品ばかりです。ぜひ実食し、世界に誇れる奥深い歴史と研ぎ澄まされた味わいを愛でてみください。

海外の方にも「これぞカツカレーだ!」と伝えていきたい。きっと驚き、喜んでくれるのではと思います。

▶︎カレー細胞さんのインスタはこちら!

※写真や内容は、取材当時のものです。

カレー細胞=写真・構成 埴岡ゆり=取材・文 アントレース=編集

SHARE

次の記事を読み込んでいます。