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じゃんけん大会で優勝、センターを獲得!



そんな内田さんの人生を変えたのが、新たに導入された選抜方式「じゃんけん大会」であった。じゃんけんで勝った者がAKB48の新曲でセンターを務めることができるという、シンプルかつ斬新な新ルールだ。

「じゃんけん大会の開催が発表されたときは、メンバーの中で私だけが『やったー!』と喜んでいました。優勝すればセンターになれるってひとりでぴょんぴょん飛び跳ねて、周囲に『勝ちます!』と宣言もしていたんです(笑)。秋元先生もじゃんけん大会当日に客席で見ていて、『内田はやるかも』と漏らしていたらしいです」。

センターを務めていた当時の内田さん。写真提供=内田眞由美

センターを務めていた当時の内田さん。写真提供=内田眞由美


2010年9月に日本武道館で行われた「AKB48 19thシングル選抜じゃんけん大会」で内田さんは見事優勝。19thシングル「チャンスの順番」で選抜入りをし、念願のセンターを務めることになった。

「じゃんけん大会で私の人生が変わりましたね。それまでは後列で人の間から正面が見えるくらいだったので、これがセンターの視界かと感動したのを覚えています。曲も秋元先生が私の気持ちを汲んで書いてくれたような歌詞でうれしかったですね。中心にいるから自分が見本にならなきゃという意識も生まれました。

じゃんけんの勝敗は運次第だとは思うのですが、絶対に勝ちたい!という強い気持ちが運を引き寄せたんじゃないかと思います」。

内田さんがAKB48時代に着用していた衣装。左はセンターを務めた楽曲、「チャンスの順番」で着用していた。

内田さんがAKB48時代に着用していた衣装。左はセンターを務めた楽曲、「チャンスの順番」で着用していた。


メディアへの露出も増え知名度も上がり、アイドル人生のピークを迎えたが、その後の人気投票では厳しい現実を突きつけられた。

「ファンも増えた実感はあったし、次の総選挙は選抜メンバーになれるかなと思ってましたが、選挙では圏外だったんですよ。1年間こんなに頑張ったのに……って正直ショックでしたね。悔しさをバネにもっと頑張らないとな、と決意を新たにしました」。

再び人気投票での選抜メンバーに選ばれることはなかったが、意外な方面で脚光を浴びることもあった。ひかりTVで配信されていたAKB48のコント番組である。

コント番組ので演じた「岩役」が「焼肉IWA」のアイコンにもなっている。

コント番組ので演じた「岩役」が「焼肉IWA」のアイコンにもなっている。


「みんなセリフがある中、私だけ岩の着ぐるみを着て体育座りして座る役だったんです。ほかにもいろんな役をやったけど、いちばん反響があったのがまさかの岩役(笑)。

これでいいのかな? と思っていましたが、みんなに面白がってもらえたのはよかったです。そのあとオープンする焼肉店のIWAもこの岩役からネーミングしたんです」。


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