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アヒル、山羊、さまざまな食材を味わえる本場のネパール料理

では、実際にプルジャさんのおすすめ料理を食べてみよう。



「スープモモ」1200円

ネパール風の水餃子「スープモモ」は、日本の水餃子とは違う、厚くモチモチとした皮の食感とずっしりとした餡が特徴。ほのかな酸味と深みのあるトマトスープとも相性抜群だ。



「マスブテコ」800円

こちらはアヒル肉をローストし、メティと呼ばれる海外では広く愛用されている香辛料とニンニク、クミンで炒めたもの。アヒル肉はクセがなく、ほんのり効いたスパイスはお酒にもベストマッチ。



「山羊肉のタース」1500円

ニンニクと生姜でしっかり味をつけた山羊肉を炒めた料理。シンプルな味付けだが、肉の臭みもなく、山羊肉は初めてという人にもおすすめ。



「ディドセット(チキン)」1800円

店の看板メニューの1つがこちらの「ティドセット」。

チキンカレーやネパールの漬物「アチャール」、野菜のおかず「タルカリ」などが一皿に盛られている。

そして皿の下側に盛られているのが、そば粉、きび粉、小麦粉、大麦粉、米粉などを混ぜて、お湯でゆがいた、ネパールの伝統的な主食「チャド」。

ネパールでは料理は手で食べるのが主流。チャドはねっとりとした食感のため、くっつかないように右下の小皿に入ったバターを指に馴染ませてから、ちぎって食べるのが一般的だという。



「チャドは噛むんじゃなくて、飲んで喉越しを味わうもの。バターをつけると、飲みやすくなる利点もある。ネパールでは、おかずや肉を食べるときにも、飲み込みやすいようにバターをつけることがあるんですよ。あと手で混ぜると、料理が適温になるから、猫舌の人にもおすすめね!」。


手が空くと、テーブルをまわって「おいしい?」「足りてる?」と声をかけてくれるプルジャさんのもてなしは、まるで実家に来たような居心地の良さ。

ネパールのお袋の味を、巣鴨でぜひ楽しんでみてほしい。
プルジャダイニング


住所:東京都豊島区巣鴨1-34-4
電話:03-6882-3013
営業:11:00~15:00、17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:火曜


松園多聞=写真 林田順子=取材・文

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