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すべての写真を見る 細部へのコダワリや素材の味が最も顕著に出る、無地のTシャツ。それは白米みたいなモノで、作り手の個性が滋味となって現れる。
服作りに一家言あるデザイナーが「最高傑作!」と自信を持つ今季の一枚を、自身の言葉で推薦。自惚れゴメン、でもいい出来なんだよ!本気で。
「エイトン」
汗をよく吸い、よく乾く。夏こそ頼れるオリジナルの生地
着丈75cm、身幅63cm、袖丈28cm。1万9800円[06サイズ]/エイトン(エイトン青山 03-6427-6335)
| 久﨑康晴さん |
「富山県の紡績工場で特殊な方法によって作られた糸を、和歌山県の工場にて編みを依頼し、ジャージー素材に仕上げています。
芯にコシのある綿を使い、その周りを空気を含むように繊維が覆うことで、水を吸いやすい独自構造の糸を生み出しました。このオリジナルの糸を用いることで、吸水性と速乾性を備えた生地となり、汗がほとばしる暑い日でも快適に着用できます。
そのドライな肌触りに加え、程良くリラックス感のあるシルエットに仕上げたことで着心地は文句ナシ!一枚でも、ジャケットやセーターのインナーとしても、通年で活躍する自信作です」。
「ノンネイティブ」
品のあるボディに加えた“ヌケ感”に注目を
着丈72cm、身幅66cm、袖丈10cm。1万7380円[2サイズ]/ノンネイティブ(ノンネイティブ ショップ 03-5990-4720)
| 藤井隆行さん |
「何といってもポイントは首元と裾に入ったスリット。このディテールで、ツヤとシャリ感を備えるコットン素材のルックスに“ヌケ感”を加えました。
ほかにも袖が極端に短めでドロップショルダーに設定したりと、ちょっとした工夫を凝らすことで、シンプルな無地Tでも一枚でサマになるようにアップデート。
接触冷感機能も付与し、これからの季節にぴったりです」。
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