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90sを代表する「ノートン」が復刻!


 
小島 続いてはアディダスの「ノートン」。復刻モデルです。

 やっぱりカッコイイなあ〜。いい。

小島 私よりも少し上、草賀さんたちがドンズバの世代じゃないですか?



草賀 アディダスの中でいちばん好きなモデルが「ノートン」です。当時、いちばん集めたスニーカーでもあります。もちろん今でも、ヴィンテージを見つけたら必ず買いますね。

小島 90年代中盤に、この「ノートン」や「アディマティック」が出たんです。当時の新しいラインに属するモデルで、確か「アーバンスポーツライン」だったかなあ。わかりやすく言うとスケートシューズのラインです。話題になりましたが、ものすごくヒットしたわけじゃなかった。

草賀 やっぱりアディダスには「スーパースター」「キャンパス」「スタンスミス」といった“王者”が揃ってますからね。



 当時ノースウェーブのやDCシューといった横乗り系ブランドが爆発的に流行したから、メジャーブランドも参入しようとしたんじゃない?

小島 ナイキも「トログ」とか出してましたよね。

草賀 僕はそのあたりがいちばん好き。

小島 アディダスグローバルのチームはなかなか勤勉で、古い日本の雑誌を読み込んでるんですよね。この「ノートン」もグローバルの発案で、「日本で売ってほしい」という意図があるんです。

マーケットとしてはやはりアメリカ、中国、ヨーロッパが大きい。でも日本の市場の好みや動向もちゃんと注視しているんですよね。「ノートン」の第一弾がベージュと黒で発売されましたが、ベージュはすぐになくなってしまいました。黒もほとんど在庫なしです。

草賀 僕はやっぱり、インラインのオリジナルカラー(オレンジ)が好きですね。



小島 スリーストライプスも太いし、フォルムも独特。

 オリジナルはシューレースも太かったよね?

小島 そこもアディダスに確認したんですよ。いちばん最初のカタログに載っていたのが、この通常タイプの紐だったんです。それがいつしかファットなシューレースに変わって。その変更の経緯は、どこにも記録が残っていないそうです。

 そうだったんですね。ファットなシューレースが付いていたことはアイレットからもわかります。紐穴が細長くて、太い紐がちゃんと通るようになっている。 

小島 この「ノートン」はおじさんにとっては懐かしく、若者たちとってはこのフォルムが目新しい。おすすめです。

草賀 「アディマティック」が復刻したときに、「アディダスさん、次はこれ(ノートン)やりましょうよ」とラブコールを送っていたので、感無量です。これを履いて渋谷を闊歩していたなあ(遠い目)。

 僕も「ノートン」や「アディマティック」はオリジナルを持ってます。当時渋谷にあったスニーカーショップ「E-Z」に、この手のスケートシューズがたくさん置いてあったんですよ。

草賀 懐かしいなあ〜「E-Z」! 確かに置いてありました。



小島 90年代半ばかから2000年頃の復刻モデルは、今後も要注目です。アドベンチャーシューズとして開発された「バッドランダー」あたりもぜひ復刻してほしい。

草賀 「バッドランダー」……めちゃくちゃいいですね(笑)。


3/4

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