痛いほど気持ちがわかる“父親役”
レギュラーポロシャツ1万3200円、肩に掛けたプレミアムリネンボタンダウンシャツ1万7600円、デントンストレートジーンズ1万7600円、デントンリバーシブルベルト1万3200円、腕時計2万2880円、コートプレミアムベストスニーカー2万7500円/すべてトミー ヒルフィガー 0120-266-484
「映画『ディア・ファミリー』で演じた役のご本人である筒井(宣政)さんは、ちょうど私の父と同年代。80歳を超えた今もとっても元気で、現役で会社経営もなさっています。
やっぱりその世代のバイタリティというか、強さに驚かされますね。お話の中でよく“私たちの世代は『為せば成る』の精神なんですよ”とおっしゃっていて。できないことはないのだ、っていう。
私自身は生まれたときから今まで、不自由を感じたことのない世代。でも筒井さんや私の父は“何もなかった世代”なんですよね。何もなかったところから、自分たちの力で世の中を良くしていったわけですから……強さに溢れているんです」。
“強い父親”を演じるにあたって気を配ったことや、難しいことはなかったのだろうか。
「モデルの筒井さんとたくさん話をすることができましたから、とてもやりやすかったです。筒井さんのイメージや喋り方を吸収して、その強さや信念を胸に抱いて演じました。私自身、娘役の佳美さんと同じくらいの年齢の娘がいます。だから父親としての気持ちも痛いほどわかる。
それは裏を返せばとてもつらい仕事だということ。引き受けたときからわかっていたことですが、実際、撮影中はずっとつらい気持ちでした。
撮影から帰って自分の娘の姿を見て……私たち普段の生活は当たり前にもたらされるものではない、と気づきました。この何でもない日常を大切に、そして与えられた人生を前向きに生きなければ、と思ったんです」。
『ディア・ファミリー』について、時間の許す限り自身の思いを話してくれた大泉さん。ストーリーに関わる部分も多いのですべてを書くことはできないが、こんな言葉でこの映画を勧めてくれた。
「絶対に諦めない家族の強さ。その強さが、観る人を勇気づけてくれます。そう、最後に流れるミセス・グリーンアップルの曲(「Dear」)がまた素晴らしくて、爽やかな後味を残してくれる。とてもポジティブな、気持ちのいい涙が溢れる映画だと思います」。
3/3