新しいベンチャーは苦労も含めて“楽しい旅”
トレイルランニングでの使用を想定した高機能ウインドブレーカー。伸縮性、防風性、撥水性を持つリップストップのナイロン地を採用。ボディ側面には蒸れを排出するスリットが入り、ラグランスリーブで肩回りの動きやすさも確保。メリハリある好配色は街ランでも映える。パーカ2万5300円/ミレー(ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン 050-3198-9161)
マックス・マッキーさんにとってランは日常的なワークアウトだ。自宅周辺を週2回、8〜10kmを走る。
「実は、自分はランに向いていないと思っていて(笑)。いわゆる“陸上体型”ではなく体重もありますからね。でもラン自体は好きなんです。(群馬県)みなかみ町の別荘に行ったときは、自然の中を走りますよ」。
この“自然の中で過ごす時間”こそ、マッキーさんが2022年に設立した「カムイ」のキーワード。ハイキング、スノーボード、サーフィンといった多彩なアクティビティを通じて“より多くの人を自然とつなげること”をミッションとしている。
「フィジカルな体験に加えて、自然の中に身を置くとストレスや不安を解消することができます。自然とつながることで、カラダとココロの健康が保たれるというわけです」。
そんなプレミアムな体験を提供するプラットフォームとして、じわじわと認知度を高めているカムイ。海外からの問い合わせや予約も増えたという。設立から2年、ここまでの歩みをどう捉えているのだろうか。
「それはもう、苦労しました(笑)。でもその苦労も含めて楽しい旅だったと思います。正式にローンチしたのは昨年の6月。自分たちがやるべきことがようやく見えてきた、というのが正直な感想です」。
やるべきことのひとつが「海外のカスタマーとつながる」こと。プレミアムな体験にきちんとした料金を支払う。
その感覚を持っているインバウンドの顧客が増えることで、日本の自然とガイドたちのバリューはおのずと上がるはずだ、とマッキーさんは言う。
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