OCEANS

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Q4. 「理想のスーツ」の条件は?
好きなポイントを挙げるならば、クラシックなミディアムグレーのピンストライプで、ソフトな手触りのフランネル素材。3つ釦段返り、ノッチド・ラペル、フラップポケット&チケットポケット、ソフトショルダー、袖の本切羽、サイドベンツ。

それからサイドタブ・アジャスター付きのプリーツ入りパンツ、ベルトループ、1-3/4インチのカフも。細かすぎますかね(笑)。

Q5. ブルックス ブラザーズで作るスーツのコンセプトを教えてください。
私たちは多様なシーンに対応するスーツを作っています。伝統的な「1818シリーズ」をはじめ、テクニカルな生地を使った「ブルックス ブラザーズ エクスプローラー」、そして3つ目に「ファッションスーツ」があり、毎シーズン私が楽しんでいるのはこのカテゴリーです。

春夏らしいコットン、リネン、シアサッカー、あるいはタータンやマドラスチェックのような大胆な柄が登場。

また、ラペルやエルボーパッチのデザイン、特別な裏地、あるいは有名なNo.1サックスーツのようなアーカイブモデルなど、個性的なディテールを“遊び”として提案しています。

Q6. 大人の男性がスーツを着る際に、気をつけるべきポイントとは?
スーツを着る際に最も大切なのは、自分の体型にぴったり合った一着を選ぶこと。ですから、時間をかけて自分の体に合ったスーツを仕立ててください。どんなに高価なスーツでも、サイズ感を見失えば安っぽく見えてしまいます。

Q7. これまでの人生、スーツとどのように付き合ってきましたか?
大学を卒業して以来、スーツは常に私のワードローブのなかで重要な位置を占めています。最初に就いた仕事とその後のふたつの仕事では、スーツとネクタイが必須でした。

だから毎日着ることにも慣れていますが、最初に申し上げたように、スーツを着ることが「必要条件」ではなく、「選択条件」になってからが楽しいのです。
マイケル・バスティアンさん●1965年、ニューヨーク生まれ。東海岸の大手老舗百貨店や伝統あるブランドでバイヤー・ディレクター経験を積み、2006年に自身のブランドを設立。「ガント」のゲストデザイナーや「ユニクロ」との共作で話題をさらうなか、20年12月より現職に就任。

OCEANS6月号「スタイルある男たち」から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック


Omi Tanaka=写真

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