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「食事もトレーニング」ひと冬で10kg増えた秘訣

アメフト時代の佐藤さん。バルクアップ後、アメフトの防具がすっかり似合うようになったという。

大学時代の佐藤さん(左から2番目)。バルクアップ後、アメフトのプロテクターがすっかり似合う体型になったという。


――ひと冬で10kgはすごすぎますね。どんなトレーニングに変えたんですか?


鍛える頻度は週3〜4回と変わりませんでしたが、重量を大幅に変えました。トレーニング器具も豊富になったのでメニューの数も増えましたね。

胸だけで4種類、背中で6種類、脚は7種類、肩で3種類。ただやみくもに鍛えるのではなく、身体の機能性を上げるメニューを取り入れたことで、ついた筋力をしっかり競技に活かせるようになりました。首も見違えるほど太くなりましたね。

――食事内容はどうでしたか?

食事もトレーニングだと思い、抜本的に変えました。まず、量を意識しましたね。たくさん食べれば当然、胃が苦しくなりますが、それでも食べ続けると消化吸収力が追い付き、内臓が対応してくれるようになるんです。それで、胃腸がずいぶん鍛えられました。

学食の定食だけじゃ足りないので、いまでこそ当たり前になった「低脂肪のチキン・ブロッコリー・ゆで卵」の3点セットを常に持ち歩いていましたね。30年前の大学生にそんな人はいませんでしたよ(笑)。

現在の食生活にもブロッコリーとゆで卵は欠かせない

――ひと冬で増やした10kgは維持できたんですか?

できました。あとは、食べたエネルギーを脂肪ではなくパワーに変えたかったので、しっかり吸収して身になるようサプリメントも併用しました。

プロテインとBCAAに加えて、瞬発力を発揮しやすいクレアチン、ストレスにより体外に排出されやすいビタミンとミネラルはサプリメントで補いました。

これらを摂取すると三大栄養素と言われる「炭水化物・タンパク質・脂質」の吸収がアップし、食べた物がしっかり身になるんです。

――体重以外の変化はありましたか?

気づけば、喘息で苦しんでいた頃の虚弱体質は吹き飛んでいましたね。体の横幅、厚み、動くスピードは別人になりました。ひと冬で見た目がしっかりアメフト選手っぽくなったのがうれしかった記憶があります。

周囲に虚弱だったときの話をしても「信じられない」「想像がつかない」と言われるようになりました。

ウェイトトレーニングって、やればやるほど成果が出るんですよ。だから、どんどんハマりましたね。アメフト部のくせに『月間ボディビルディング』『月間IRONMAN』を読み込む選手でした(笑)。


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