ジープファンの“お祭り”会場であるアメリカ・ユタ州モアブは、自然石のアーチで有名なアーチーズ国立公園やテーブルのような大地があるキャニオンランズ国立公園の玄関口だ。
全米から毎年2万人以上のジープファンが訪れるイベント「イースター・ジープ・サファリ」。
ユタ州モアブにある赤土や赤岩が果てしなく続く広大な渓谷で、難易度に分けられたいくつかのトレイルコースを、愛車に乗って9日間に亘り腕試しできるというジープファンにとっては年に一度の“お祭り”だ。
そんな大自然とジープの魅力を満喫できるお祭りに欠かせないのが、ジープのコンセプトモデルの発表会。
今年も、見た目も中身もインパクト大な4台のコンセプトモデルがお披露目した。
【写真13点】ジープの祭典に登場した4台のコンセプトカーを写真でチェック “伝説”をオマージュしたジープ・ローダウン・コンセプト
「ジープ・ローダウン・コンセプト」。リアドアのハンドルを取り外すというか、ベース車に対してドアの上部が(ハンドルごと)削られているサイドビュー。
まずは、深みのあるレッドに覆われた「ジープ・ローダウン・コンセプト」をご紹介。この車は「ローワー40」のオマージュモデルだ。
ローワー40とは、このお祭りの2009年の回に登場し、ジープファンに強烈なインパクトを与えたことで今も語り草になっている伝説のコンセプトカーのこと。
エンジン部分がシースルーになっているボンネット。
ジープ・ローダウン・コンセプトは、ローワー40同様、ジープラングラーをベースに、大径タイヤをねじ込みながらローダウンされている。
ローワー40が40インチのオフロードタイヤを履いたのに対し、ジープ・ローダウン・コンセプトは42インチとサイズアップ。また同じ“V8”でも、475馬力のそれを積んでいる。
15年前のお祭りでお披露目されたローワー40。
他にも前後バンパーが短くなり、リアドアのハンドルも取っ払われるなど、スタイルがベース車とは別モノなのはローワー40同様。
このジープ・ローダウン・コンセプもまた、モアブ伝説の一台になりそうだ。
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