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2024.05.12

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名建築のディテールを自宅に取り入れる。鎌倉エリアで理想を手にした3つのアイデア



当記事は「Dolive」の提供記事です。元記事はこちら。

一度見たら憧れる、おしゃれでこだわりが詰まった家。でも、「そんな家ってどうやったらつくれるんだろう」「建築のプロじゃないとつくれないのでは」と感じている人もいるのでは。“あの人の家づくり手帖”は、個性的な家をかたちにした経験者から具体的な家づくりアイデアを伺う企画です。

今回登場いただくのは、自然豊かな鎌倉エリアに暮らす増山大輔さん。家づくりはもちろん、理想の土地探しにも妥協なく、住まいの姿も暮らしの快適さも、さらには理想の眺めまでをも実現させた、こだわりの家づくりに迫ります。


家ができるまで
名建築の要素も躊躇なく。この家は、自力で集めてきた理想の集大成。

家づくりアイデア①
内と外の境界線をなくす、大開口の借景。
家づくりアイデア②
生活動線にこだわる、仕切らない空間配置。
家づくりアイデア③
異テイストを調和させる、“3素材”の原則。

名建築の要素も躊躇なく。この家は、自力で集めてきた理想の集大成。



増山さんの住まいが建つのは、鎌倉エリアの小高い山の上。リビングの大開口から望む景色が物語るとおり、土地探しに4年もの歳月を費やしたといいます。

「海に近く、眺めが良く、駐車スペースも確保できる。人気のエリアとあって、これだけの条件を満たす土地を見つけるのは至難の業。不動産屋さんだけに頼らず、良さそうな土地はないか、この辺りを何度もバイクで巡りました。今ではいい思い出です」


 
そこで、増山さんが駆使したのがGoogleマップ。マップの表示を航空写真や3Dに切り替え、景色の抜けが良さそうな場所にピンを打ってはストック。実際にその場所を訪れるのと同時に、足繁く不動産屋に通っては新たな情報を仕入れていたとか。

「条件のいい土地は、1週間も待たずに売れてしまうことがほとんどです。“ここだ!”と思える場所に出合えたら、契約まではスピード勝負。僕がこの場所を即決できたのも、売り出される前に土地をチェックしていたからです」



増山さんは小学生のころから建築に興味を持ち、家や間取りを見るのが大好きだったそう。それだけに、住まいへのこだわりも人一倍。家づくりに乗り出す前から写真集や雑誌に研究文献にも目を通し、気になる建築に付箋を付けていたといいます。

「設計を依頼したのは仲のいい建築士。いわゆる巨匠の名建築も躊躇なく共有して、実現可能なことを洗い出していきました。それに家づくりの先輩たちの話もたくさん聞いて、腕のいい職人さんを紹介してもらったりもして」



借景を可能にしている大開口の窓は、日本を代表する建築家・吉村順三の建築がイメージソース。そして、ウッドを基調としたテレビボードにシャープなニュアンスをプラスしているセメント加工の天板は、知人から紹介された職人の腕があってこそ。



自身の足でベストな土地を見つけ出し、理想の建築にアンテナを張り巡らせながら多くの情報に耳を傾ける。増山さんの住まいは、その結晶です。


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