入社5年後に広報担当になった彩香さんは、メディア向けのプレスリリースを作ったり、noteや社内のオウンドメディアの記事を書いたり、YouTubeチャンネルの企画運営をしたりなど、自社のサービス内容を発信する業務に就いた。
「それまで広報がいなかったので、すべて手探り。広報の集まりや勉強会に参加したり、本を買って勉強したり、PRプランナーの資格を取ったりと必死でしたね」。
彩香さんが書いたプレスリリースの中でいちばん反響があったのは、関東リーグ1部に所属する南葛SCの選手が「基本情報技術者試験」に合格したというもの。
大宮アルディージャ、横浜F・マリノス、ジェフ千葉を経て南葛SCで活躍する下平 匠選手。
しかし、なぜサッカー選手?
「弊社は南葛SCと栃木SCという2つのサッカーチームのパートナーなんです。下平選手はサッカー選手として活躍する傍ら、システム会社でエンジニアの仕事もしていたため、この挑戦企画を打診させていただきました。合格率は30%ぐらいなのですごいことなんですよ」。
オフィス内に飾られた南葛SCのユニフォームには高橋陽一先生のサインも。
栃木SCに関しては昨年7月、スタジアムにAIを活用したPKゲームが体験できるブースを出展した。
「ホームのカンセキスタジアムでベガルタ仙台戦です。ITを勉強したいと思ってもらえるようなブースにしたいという思いから、元日本代表の矢野貴章選手を始めとする人気選手に協力してもらって現地で無料体験できるゲームを作りました」。
人間の体の動きに合わせてモニターのキーパーが反応する。
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