高校卒業後は東京の大学に進学。第二外国語にドイツ語を選んだこともあり、2年生のときに半年間、ドイツのライプツィヒに語学留学した。
「いろんな国の人たちが集まってそれぞれの国の文化を紹介するホームパーティーがあるんです。自分の国の料理を持ち寄るパーティーでは、やっぱり中華料理が一番美味しかったですね。そのとき、中国人の友人に餃子の作り方を教えてもらったんですが、中国ではもっちり系の皮が主流で私は初めて皮から作りました」。
ライプツィヒ大学日本学科の学生と一緒に留学に行った日本人メンバー。
さらに、留学中の冬休みには友人たちとデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドという北欧4カ国を周遊するたびに出た。
「一番印象的だったのはフィンランドのヌークシオ国立公園です。ベリー摘みとキノコ狩りが同時に楽しめるスポットで、中には毒キノコもあるので図鑑を見ながら食べられるキノコを探して歩きました」。
毒の有無はガイドさんも識別する方法を教えてくれるので安心。
大学卒業後は「人が楽しむ場所を提供する仕事に就きたい」という思いから、自身でも良く利用していたアミューズメント施設に就職。ボウリングフロアで接客やスタッフ管理などを担当した。
お客さんを巻き込んだボウリング大会も開催するなど、仕事は楽しかったが、一方でバリバリの営業職のような仕事への憧れも芽生えてくる。
「結局、『IT企業向けの企画営業職を募集しているよ』というエージェントからの紹介を受けてSEプラスに転職しました。私が担当したのはIT企業などに『こういう新人研修をやりませんか』、『こんな資格対策を導入しませんか』と営業電話をかける業務。ひと口に社員教育と言っても、内定者への教育、新人研修、既存の社員向けの資格取得対策など、さまざまな需要があるんです」。
100件電話をかけて担当者が出てくるのは2、3件という世界。しかし、徐々に相手が必要としている情報を聞き出してアポにつなげるコツもつかめてきた。
SEプラスが発信するサービス一覧。
この中でも、SEプラスの主力は情報処理技術者試験の対策をする「独習ゼミ」とIT技術を定額で学べる「SEカレッジ」だ。
「基本情報技術者試験」はITエンジニアの登竜門ともいわれている。
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