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高速道路の事故は3割が渋滞に起因! 対策は?

―― 対策をしても渋滞にハマった場合にできることはありますか?

渋滞にハマったあとに渋滞を回避する方法はほとんどありませんが、疲労を増幅させない、事故リスクを軽減する、渋滞を悪化させないという対策ならあります。

―― せっかくなので、そうした事後対策も教えてください。

GWは交通が集中することに加えて、普段なら高速を利用しない人が多く利用することもあり、事故の発生リスクが高まります。

高速道路で起きる事故のうち、約3割が渋滞に起因するものです。先で渋滞が起きているのに十分に減速せず末尾の車に追突する、前方の車と十分な車間距離を取らず前の車にコツンとあててしまう、車線変更で隣の車にぶつけてしまう、などです。

―― 渋滞中はスピードが出ていないために、事故は少ない印象でした。意外と多いんですね……。

渋滞してくると、追い越し車線に移動したり、走行車線に戻ったり、ジグザグ走行をする方がいますが、そうした行為も事故の原因になります。

追い越し車線の方が早く進みそうだからと車線変更する車も多いんです。でも、所要時間は大きく変わらず、移動を繰り返すことで事故の発生リスクも高まります。追越し時以外は走行車線の走行をお願いします。

―― 渋滞中にジグザグ走行をする気持ちも、追い越し車線に移動する気持ちも分かります……じっとしている方が賢明そうですね。

少しでも早く行きたい気持ちはわかるのですが、渋滞中は事故の発生リスクが高いこと、車線変更をしても所要時間はそう変わらないことを、ぜひ頭の片隅に置いていただければと思います。

繰り返しになりますが、渋滞を回避するには事前の計画に勝るものはないので、ぜひ渋滞予測を参考にGWの計画を立ててくださいね。

――ちなみに、路肩を走行して渋滞を抜けていく車を見ますが、あれは違反ですか?

あれは法律違反なので、絶対にやめてくださいね。


渋滞に一度ハマったら回避できる方法は「ほぼない」というのがプロの見解。それを肝に銘じ、事前に計画を練るようにしよう。

ぎぎまき=取材・文

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