「小仏トンネル」が渋滞する理由は2つ
小仏トンネル付近で速度回復を促す情報板(写真:NEXCO中日本提供)
――ワースト1〜3位はすべて同じ最大渋滞長を予測しているんですね。 そうなんです。下りは全て最大45㎞、上りは全て最大30㎞で同列1位でした。
――小仏トンネルは、渋滞することで有名な場所ですよね。 小仏トンネルは上り坂になっているため速度が自然に低下してしまうのと、暗くなることでドライバーが心理的圧迫を感じて速度が低下するという、2つの要因が重なる場所です。
データを見ても、トンネル前後は速度が下がる傾向にあります。そこにGWという交通集中が重なって、今年は最大30kmの渋滞長になってますね。
――なるほど。トンネルや上り坂という地形的な特徴が、知らないうちに運転に影響するんですね。ワースト1の秦野中井ICや相模湖ICなどの渋滞の原因は何ですか? 秦野中井ICと相模湖ICはそれぞれ、下り坂から上り坂に変わる「サグ」の影響で渋滞が発生します。サグではどうしても速度が落ちるうえ、ドライバーがそのことに気付きにくいのです。
この地点を運転する際は、スピードメーターを意識的に見ていただきたいです。ドライバー一人ひとりが速度回復を心掛ければ、実は渋滞は緩和できるのです。
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