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「誰もが絶対に老眼にはなる」



――個人差はあるのでしょうか?


女性はホルモンバランスの影響で、男性よりも調整力が落ちるのが早いと言われています。また本人の感じ方も大きいので、実際は老眼になっていても気づかない人もいる。ただ、数年の違いはあっても、必ず老眼は起こるので、誤差の範囲と思っていていいでしょうね。

――絶対に老眼にはなるってことですね……。

そうですね。また加齢による目の不調は老眼だけではありません。

白内障は80代以上になるとほぼ100%が発症します。また、70代で約90%の人が発症するにも関わらず、緑内障は失明寸前まで気づかない人も多いんですね。緑内障は視神経が障害される病気で、一度障害された視神経は元に戻りませんから、定期的に検査し、早期発見をすることが大切です。

多くの方々がかかる白内障と、これに付随するように発症する緑内障ですが、徐々に進行するために気づかないことが多いのが実情です。特に緑内障で失われた視神経は再生しないので、早期発見早期治療が何よりも重要です。

薬だけでの緑内障治療では80歳ぐらいまでに失明する方が多いので、白内障だけでなく、緑内障でも最高の緑内障手術が可能な眼科外科医を探す努力などをしてほしいですね。

今の日本人の平均寿命は80歳以上。だけど目の老化は50歳代から急速に進みます。ある程度、年齢を重ねたら、こういう病気が起きるんだということを認識して、頼りになる眼科医を見つけて、自分で目を守る意識を持っていただければと思います。


いつまでも若々しく、健康的に過ごすためには、ボディメンテナンスだけでなく、目のメンテナンスにも気をつけるべきなのだ。

林田順子=取材・文

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