ロマンチック空間で味わう唯一無二のネタ
ライトップされた竹林の絶景を眺めながら、おまかせを堪能できるのが最大のポイント!
今回紹介するのは茨城県にある寿司店。皆さん、茨城県にお寿司のイメージはお持ちでしょうか?
いきなりですが、豆知識を少々。茨城県名産の寿司ネタはなんでしょう。
さまざまなネタが水揚げされますが、中でも有名なのは「蛤(はまぐり)」。全国屈指の水揚げ量を誇る鹿島灘は、蛤のブランド産地です。そんな蛤で有名な茨城県にある名店のひとつが、稲敷市にある「鮨 小野」です。
「鮨 小野」の外観。最寄駅である常磐線土浦駅からタクシーで20〜30分ほどかかりますが、全国からこの店を目掛けて多くのカップルが訪れます。
この店の最大の特徴は、その空間の素晴らしさ。のれんをくぐり、カウンターに案内されると、誰もが驚くでしょう。なんと、カウンターの目の前が大きなガラス窓になっていて、そこにはライトアップされた竹林が広がります。
日没前のカウンターは、陽の光が射す明るい空間。
日が暮れてくると、より一層店内はムーディな雰囲気。
完全に日が暮れるとますます幻想的に。
うっとりするような眺めを楽しみながら、繊細で美しい一品料理や握りを楽しめるのです。
私は初めて訪問したときに、大将や女将に向かって思わず「鮨 小野さんは、“日本一ロマンチックな寿司店”かもしれませんね」と感想をもらしました。今ではそれがお店のキャッチコピーとなり、全国から足を運ぶお客さんが増えたそうです。
素晴らしい点は、雰囲気だけではありません。提供される料理の数々も、ここでしか食べられないものばかり。「鮨 小野」は、おまかせコースを提供する完全予約制の高級店です。
前半は、女将さんが担当する一品料理パート。アートのセンスが光る、モダンで洋なテイストが入ったユニークな料理が提供されます。
季節の地元野菜や海鮮をジュレで固めたテリーヌ。見た目も味もオシャレな逸品。
鯨ベーコンはガレット風にしてオシャレに提供。女将のセンスが光ります。
例えば、地元の野菜をふんだんに使用したジュレの料理。あるいは、鯨の希少部位を使用したガレットなど、寿司店のつまみらしからぬオシャレな逸品も、この店の特徴です。
後半は、イケオジのベテラン大将が握る、寿司パート。王道のネタを中心としながら、遊び心のあるネタを途中に挟んで、食べ飽きさせない工夫をしています。
3/3