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チルデンベストにチェックシャツというプレッピーテイストのインナーが、シックなグレースーツに若々しさをプラス。シャツの裾を出し、リラックスしたヌケ感も演出したい。

チルデンベストにチェックシャツというプレッピーテイストのインナーが、シックなグレースーツに若々しさをプラス。シャツの裾を出し、リラックスしたヌケ感も演出したい。


企業の代表は、いわば企業の“顔”。だからこそ多くの経営者はスーツを隙なく着こなし、誠実感や信頼感の演出に努める。だが、阿座上さんは企業理念そのものを服装で体現し、ビジネスパートナーに伝えようとしているのだ。

そんな既存のビジネススタイルを超越した、経営者ならではといえるスタイルを実践する阿座上さんの目に、今回の「着流しスーツ」はどう映ったのだろうか。

「年齢的にスーツが似合う年になったし、いいですよね。20代、30代でも好きなブランドのスーツを着ていた時期はあったのですが、それはファッションブランドのものでした。

40代になった今は、ボリオリのような本格テーラードのスーツを本気で着てみるのも面白いかなと思います」。

ランニングが趣味という阿座上さん。そのライフスタイルとリンクするスイス発のランニングシューズブランド、オンの「クラウドサーファー」を足元に。ハイテクなデザインも、色調をスーツに合わせれば馴染むのだ。

ランニングが趣味という阿座上さん。そのライフスタイルとリンクするスイス発のランニングシューズブランド、オンの「クラウドサーファー」を足元に。ハイテクなデザインも、色調をスーツに合わせれば馴染むのだ。


新しいファッションをどう攻略するか、そう考えるのが好きという阿座上さん。「着流しスーツ」は次の標的となったようだ。その旺盛な挑戦心は、ベンチャー精神そのものといえるだろう。

「今はビジネススタイルも多様化し、何も考えずにスーツを着るのではなく、何を着るかを自分で考える時代になったと思う。僕のような人間には願ってもない時代ですね」。
ZEBRAS AND COMPANY 共同創業者/代表取締役 阿座上陽平さん●大学卒業後にメディア企業やデジタルエージェンシー、スタートアップ企業などの創業と成長に貢献。その後ゼブラ企業の概念に共鳴し、2021年に3名でゼブラアンドカンパニーを創業。現在は代表取締役を務める。
OCEANS5月号「青い服」から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック


清水将之(mili)、山本 大、田中駿伍(MAETTICO)=写真 与那嶺龍士=スタイリング 竹石安宏(シティライツ)=編集・文

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