家づくりアイデア①
空間のイメージは、素材によって切り替える
家づくりに当たり、アメリカ西海岸のテイストを参考にした河尻さん。なかでも強く影響を受けたのが、自身も宿泊経験のあるシアトル発祥の「ACEホテル」だったそう。その魅力について河尻さんは「洒落ているのに気取りのない、程よい緩さ」と話します。
その“程よい緩さ”を踏襲するように、LDKの床はスペースによって素材が変化。リビングは無垢のフローリング、キッチンはブロックタイル、小上がりはカーペットと異素材を隣り合わせることにより、地続きでありながら緩やかに空間の表情が変わります。
「土足文化のアメリカですが、カーペット敷きの家が多いんです」と、階段もカーペット敷きに
「僕は基本的に裸足が好き。全面をカーペット敷きにすることも考えましたが、掃除が大変なことに気づいて(笑)」と振り返りつつも、すべての素材に共通しているのが足触りの良さ。裸足で心地よく生活できるのも、“程よい緩さ”を象徴する一例です。
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