「“オレのウォレット”」とは…… 春財布選びのヒントを得るべく、ファッション業界人のガチ財布を調査する本企画。
やはり圧倒的に支持されていたのが黒い財布だ。なかでもセンスが光る洒落者たちの愛用品を公開!
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フリープランナー 種市 暁さん(51歳)
種市さんの私物である吉田カバンのLジップ長財布。
フリープランナーとして活躍する、種市さんの財布は「吉田カバン」の長財布だ。
「これは街使い用の財布。前職のビームスで、僕がディレクションした吉田カバンさんとのコラボ商品です。カードがたくさん入る収納力と、自分の手形が入ったデザインに思い入れがあります」(種市さん)。
ちなみに財布はシーン別で使い分けているそうで、趣味のサーフィンや山遊びを楽しむ際はコンパクトな機能性財布を使用しているのだとか。
株式会社デンハム・ジャパン 代表取締役社長 根岸洋明さん(51歳)
根岸さんの私物であるイッチの財布。
デンハムを率いる根岸さんの愛用財布は「イッチ(ITTI)」。国内外より伝統ある素材を用いてファッショナブルなアイテムを製作するジャパンブランドだ。
「仕分けがしっかりできて、コインケースも大きくて使いやすい。使い勝手がすごく良いんです。ヒップポケットにも入りやすいし、黒いクロコダイルの割に、ラフに扱ってもへっちゃらなタフさも気に入っています」(根岸さん)
財布選びにおいても、大事なのは自分のライフスタイルに合うかどうか。持ちやすさや着るものとの調和を考える根岸さんらしい財布だ。
KIT PR マッツィーリ エリックさん(36歳)
エリックさんの私物であるポーターのタンカーウォレット。
裏原後期世代のエリックさんは、学生時代に使っていた財布を久々に買い直したそう。それが吉田カバン「ポーター」のタンカー ウォレット。ブランドの代名詞であるボンディング素材の柔らかな質感とツヤ感が特徴的だ。
「気取らない使いやすさ重視のデザインと、普遍的な部分に魅力を感じます。軽量で持ち運びやすく、多数ポケットが付いているところが良いですね。外側にもフラップポケットがあるので、小銭も出しやすいんです」(エリックさん)
収納力もあり、コンパクトでもあるタンカーウォレットは現金派に頼もしい存在だ。
KIT PR 土手 翔大郎さん(29歳)
土手さんの私物であるグッチの財布。
財布は壊れるまで使うという土手さんが、財布選びで大事にするのが、ブランドの信頼性とデザイン。アイコニックな“GG パターン”が連なる「グッチ」のジップ財布は、まさに打ってつけな存在だ。
「何といっても、ポケットに収まりやすいコンパクトなサイズ感が好きです。カードも問題なく収納できます」(土手さん)
番外編:ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ ディレクター 渡辺真史さん(52歳)
渡辺さんの私物であるゴローズのふたつ折り財布。
黒財布に次いで人気だったのがブラウンの財布だ。飽きの来ない色だけに、ひとつの財布を長く愛用する業界人に支持されていた。
ひときわ目を引いたのはベドウィン & ザ ハートブレイカーズ ディレクターとして、ファッション業界を牽引する渡辺さんの財布だ。ダークブラウンの「ゴローズ」のふたつ折り財布を、10年以上大切に使い続けている。経年変化した深みのある色合いや使用過程でついた細かい傷も、“いい味”となり唯一無二の魅力を放つ。
「買い替えることはなく、持っている財布をローテーションしています。古くなっても色褪せず味が出ているルックスがお気に入りです。
財布選びにおいては、長く使うことで雰囲気の出る財布であることが大事です」(渡辺さん)
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ベーシックなカラーだからこそ、使う人の個性が表れる黒やブラウンの財布。業界人たちのアンサーを参考に、膨大な選択肢のなかから、お気に入りとの出合いを果たしてほしい。