痩せ体型は病気による死亡率が高い
ーー40歳を過ぎて痩せ体型の場合、どんなデメリットがありますか? 痩せ体型は病気による死亡率が高く、平均寿命が短いといわれています。
ある研究で40歳以上の男性を平均7.5年追跡しBMIと死因を調査した結果、BMI18.5未満は病気による死亡率がいちばん高いことが分かりました。標準(BMI22)の死亡率と比べると3倍以上です。
ーーどんな病気による死亡率が高いですか? ガンや肺炎、虚血性心疾患による死亡率が高いようです。
ーーなぜ死亡率が高いのでしょうか? 痩せ体型の方は筋肉量・体脂肪が少なく、体の熱を生み出す力が低下しているため、基礎代謝や体温(平熱)が上がりにくいことが挙げられます。また体温が低いとウイルスに抵抗する力が弱まり、普通体型より身体の栄養素を消耗してしまいます。
結果、病気を発症してから治るまでに時間がかかるため、症状の悪化や他の症状の併発などのリスクが上がり、死亡率が高くなると予想できます。
実際に厚生労働省と東北大学が調査した「40歳以上の平均余命」をみると、痩せ体型は普通体型と比べて余命が5年ほど短いです。
また別の調査では、BMI19未満の痩せ体型は虚血性心疾患を発症した後、1時間以内の急性死のリスクが高いと報告されています。
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