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報連相は「上司が部下にやらせる」もの

さて、もしもこれくらいまで上司が事前にやっているのであれば、報連相がうまくいかない原因はやはり部下にあるのかもしれません。

基礎能力に問題があるのか、不注意なのか、モチベーションが低下しているのかを考えて、原因に基づく対策をしなくてはならないでしょう。

しかし、残念ながら多くの場合、部下の報連相不足を嘆く上司は、適切な報連相を実現させるために必要なことをやっていないのです。つまり、報連相は「部下がするもの」ではなくて、「上司がさせるもの」。有能な部下であれば、上司に不足があっても適切に報連相をしてくれるかもしれませんが、それを期待してはいけません。

むしろ、部下に不足があっても、上司の力で部下に適切な報連相をさせるという思いでいなければ、本来はいけないのです。ぜひ振り返ってみてください。

グラフィックファシリテーター®やまざきゆにこ=イラスト・監修
曽和利光さんとリクルート時代の同期。組織のモヤモヤを描き続けて、ありたい未来を絵筆で支援した数は400超。www.graphic-facilitation.jp
曽和さんの新刊紹介


(左)『部下を育てる上司が絶対に使わない残念な言葉30』 WAVE出版 1650円、(右)『シン報連相 一流企業で学んだ、地味だけど世界一簡単な「人を動かす力」』クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 1628円。


曽和利光=文

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