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【手順③】水拭きでブーツの汚れを落とす



川口 ブラッシングを終えたら、一度水拭きをします。ブラッシングでは落ちきれない細かい汚れを落とすのと、過去に塗った古いオイルを拭う目的もあります。今回はレッドウィングのケアクロスを使用していますが、ご自宅にあるタオルでも問題ありません。

綿生地の方が汚れが落としやすいとは思いますので、タオルではなくいらなくなった綿のTシャツをカットして代用するのもおすすめです。

【手順④】ブーツにオイルを入れる

川口 ブーツが乾いたら今度はオイルを入れます。今回使用するのは、オールナチュラルレザーコンディショナーというオイルです。植物系の天然油分だけを抽出したオイルでサラッとしていて塗りやすいのが特徴。天然のものなのでブーツへの害も少ないです。



ーーオイルはどのくらいの量を塗ればいいでしょうか?

川口 米粒一つぐらいの少量をクロスにつけて塗り広げていきます。指の腹で薄く伸ばしていくイメージです。

オイルを塗るのは保湿の目的もありますが、オイル自体が汚れを浮かす性質を持っているので、クリーニングとしても有効です。クレンジングオイルでのメイク落としと考え方は一緒ですね。





川口 クロスにつけたオイルが乾いてしまったら同じようにまた少量とって塗る、を繰り返します。

大事なのはとにかく塗りすぎないこと。オイルを塗りすぎるとカビの要因にもなり、一度それが革の繊維に根付いてしまうと、生え癖ができてしまうので注意してください。

ーー塗れば塗るほどいいのかと思っていました……。

 

川口
 履きジワがあるところは内側から押して、広がっている状態でオイルを塗り込んでいきます。シューキーパーをお持ちの方は利用するのもおすすめです。

【手順⑤】仕上げのブラッシング&乾燥



川口 オイルを塗り終えたら、風通しのいいところに1時間ほど置いておきましょう。そのあとクロスでしっかりと乾拭きをしてください。ブーツに付着した余計な油分は埃を呼び込んでしまいます。そして埃が栄養剤となりカビが生えてしまう。最後にブラッシングをして、ケアは終了です。




ブーツのタフさは心強いが、それに甘えてばかりでは数年後に後悔する羽目になりかねない。ブーツを清潔に保つとともに激シブなルックスに育てるべく、いま一度ブーツケアの総復習を!

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