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V8エンジンをシートのすぐ後ろに積むため、エンジンの後ろにタイヤを載せることができるようです。

V8エンジンをシートのすぐ後ろに積むため、エンジンの後ろにタイヤを載せることができるようです。


カスタムというか、チューニングというか、言葉では言い表しにくいですが、もの凄い改造をしたのがこの車です。

もしデ・トマソがランボルギーニ・ウラカンステラートや、ポルシェ911ダカールのような車を作ったら、きっとこうだったかも知れないな、と思います。ランボやポルシェより、やりきっています。

パンテーラってこの使い方でよかったんだっけ?とか、この車を見ていると正しさが良く分からなくなりますが、自分がしたいようにするのがカスタム。だから正解はないんですが、とにかく、僕の想像のはるか斜めを上を行っています。自分色にここまで染められるイメージやテクニックは、きっと世界にも通用します。もはや敬意を表するほかないです。

一方、50年以上も前のアゲ系がフォルクスワーゲンのアパルバギーです。1960年~70年代は、西海岸を中心にビートルのシャシーにオリジナルのボディを載せたバギーがいくつも登場したんですが、これもその1台。

フォルクスワーゲンアパルバギー。昔、僕の友だちもナンバーを付けて乗ってました。

フォルクスワーゲンアパルバギー。昔、僕の友だちもナンバーを付けて乗ってました。


これこそアゲ系の、いや“遊び心”の原点ですよ。西海岸の砂浜や砂漠へ遊びにいくために車高を上げて、タイヤも変えて。キャンプへ行く車と同じじゃないですか。それが50年以上前からあるわけですよ。違うとすれば、今のは完全武装タイプが多いですけれど、これは必要最小限。そこがカッコいい。

フォルクスワーゲンのアゲ系というと、ゴルフをアゲたゴルフカントリーを思い浮かべる人もいるでしょうが、そもそも第二次世界大戦中は、軍用車(キューベルワーゲン)や水陸両用車(シュビムワーゲン)も作っていた会社です。本気アゲ系の歴史があるんです(笑)。

アゲ系とともに最近人気なのが角張った車です。昔はみな角張った車ばかりでしたが、ひと回りして、当時を知らない若い人を中心に人気があります。燃費を意識した流線型の車の中で育った彼らから見たら、新鮮なんでしょう。

例えばこのダットサンワゴンです。

ダットサン280Cエステート。当時、輸出仕様の日産車は「DATSUN」ブランドで販売されていました。

ダットサン280Cエステート。当時、輸出仕様の日産車は「DATSUN」ブランドで販売されていました。


え? ダットサンじゃなくて日産セドリックかグロリアのワゴンだろって? いいえ、ダットサンです。イギリスからの並行輸入車です。だからDATSUN。

渋すぎます。これぞ、遊びです。イギリスの街を、こいつが走っていたと想像するだけで、とても洒落た感じがします。そもそもセドリック/グロリアワゴンでさえ、もう見かけることが少なくなった今、UKのダットサンに乗っていたら相当カッコいいです。ぜひとも、カセットテープからシティポップを流して走っていただきたい。


3/3

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