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2024.04.03

ファッション

カルティエ「トリニティ」が四角くなった! 100周年を祝う新デザインが持つ価値

1924年に誕生した「トリニティ」コレクション。リングとともに同年、3本の環が絡まり合うブレスレットもデザインされた。以後100年にわたりさまざまなカラー、素材、デザインのバリエーションを展開。今回のクッションシェイプは写真のリングのほか、ダイヤモンド付きリング、ブレスレット 、ネックレスが発売される。58万3000円/カルティエ 0120-1847-00

1924年に誕生した「トリニティ」コレクション。リングとともに同年、3本の環が絡まり合うブレスレットもデザインされた。以後100年にわたりさまざまなカラー、素材、デザインのバリエーションを展開。今回のクッションシェイプは写真のリングのほか、ダイヤモンド付きリング、ブレスレット 、ネックレスが発売される。58万3000円/カルティエ 0120-1847-00

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カルティエの「トリニティ」が四角くなった! 今年100周年を迎えたアイコンコレクションを祝う新デザインの登場である。

とはいえホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドの色彩や、無駄のないラインと可動性は従来より引き継がれている。「独立した3本でひとつのリングが成立」という絶対的エッセンスを守りつつ、斬新な「角の丸い四角い環」に到達したというわけだ。

このフォルムはスケッチからではなく、手作業で素材をこねたり、転がしたりしながら独創的な形状を探していったのだとか。

思えばカルティエにおいて、四角という形は特別な意味を持っているのかも。1904年に誕生した世界初の実用的腕時計「サントス ドゥ カルティエ」然り、1917年に続いたアールデコを象徴する「タンク」然り。

「トリニティ」においても連綿と受け継がれてきたメゾンのDNAが、今の感性によって美しく発現した──そんなふうに捉えることもできるのではないだろうか。
この記事は、オーシャンズ5月号のほんの一部。すべての特集は本誌でチェック!


清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文

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