新車販売台数No.1※のホンダ「N-BOX」。
新しい日本の国民車を目指して開発されたN-BOXは、今や名実ともにその座についたように思える。
そんなホンダ N-BOXの派生モデルとなるのが「N-BOX CUSTOM」。こだわりの内外装デザインやターボエンジンなど、ベースモデルでは味わえない魅力の数々を探ってみよう。
「品格」と「パフォーマンス」を表現したグッドデザイン
撮影車両は「N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル2トーン」。全長3395×全幅1475×全高1790mm 乗車定員4名。20.3km/L(FF)WLTCモード燃費。222万9700円〜
ホンダ N-BOXは「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるタイプの軽乗用車。そして“日本で一番売れている車”でもある。
2023年10月に発売された新型N-BOXも、抜群のスペース効率と安心・安定の走行性能により超絶大人気となっているわけだが、新型N-BOXの魅力はパッケージングや走りの良さだけではなく、「デザインの良さ」という部分も大いにある。
特に「N-BOX CUSTOM」においては、より上質な表現がされている。
ベースモデルのN-BOXも、全体と細部のデザイン処理のバランスを取ることで「絶妙なカタマリ感」が表現されているわけだが、N-BOX CUSTOMはそれに加えて「品格」と「パフォーマンス」も見事に表現されているのだ。
軽乗用車において“カスタム”と呼ばれているモデルは、“押し出し”みたいなものを重視してデザインされるため、端的に言ってしまうと威圧感のある“やんちゃな”デザインになってしまう場合が多い。
インパネ上部にはトレーを設置。背面からライトが薄っすら点灯し、さりげなく車内ムードを心地良くする。
だが新型N-BOX CUSTOMは、威圧感という路線ではなく、「品格」と「パフォーマンス感」によって存在感を表現した。
力強さと安定感を感じさせるフロントマスク。メッキパーツはポイント使いされ、左右がつながった一文字のフロントライトで精悍な顔つきに。
具体的には、メッキパーツは“ギラギラ”と多用するのではなく、あくまでワンポイントでさりげなく使用。
加えてヒートシンクをモチーフとしたデザインのLEDヘッドライトなどにより「精緻でメカニカルな目つき」を表現。
そのほか、ここでは書ききれないほどさまざまな、しかし決してあからさまではない繊細なデザイン処理を各所に施すことで、新型ホンダ N-BOXの開発およびデザインチームは“所有する喜び”が得られるカスタムを完成させたのだ。
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