感性をぶつけて出来上がるクリエイティビティ
平 スポーツウェア界のゴッドファーザーとも称されたデザイナー、マッシモ・オスティ氏が1971年に創設した「シーピーカンパニー」。
ミリタリーやワークウェアの機能性に注目し、いち早くファッションに取り入れてきたパイオニア的ブランドですが、おふたりがプロダクトを企画する際は、アイテムごとに役割を分担しているんですか?
メトロポリスシリーズ パーテックス フーデッド ブルームジャケット13万5300円/シーピーカンパニー(シーピーカンパニー 渋谷店 03-6434-1126)
ポール 役割分担はしていません。お互いが違うアイデアを持っているし、話し合って作り上げることで、より面白いものができますから。ふたりが納得するものを追い求めるので、クオリティに対する目線も高くなって、結果的に優れた製品を作ることができるんです。
平 デザインをするうえで、インスピレーション源や創作の原動力となるものは?
アレッサンドロ 原動力は変化すること、変化できることです。私たちはシーズンごとに特定のテーマを設けることはしていません。それはファッショントレンドよりも、自分たちのクリエイションを優先しているから。毎回異なる形でシーピーカンパニーのアイコニックな製品を作り、新たな解釈をできるよう試みているんです。
アレッサンドロ 今日私が着てきた「バブアー」とのコラボレーションモデルがいい例ですが、これは私たちのアイコンでもある「ラミールジャケット」をワックスドコットン生地で作ったもの。
シーピーカンパニーは最新のファブリックを使うことでスポーツウェアとファッションを融合させていますが、逆にバブアーはクラシックな生地で機能的でファッショナブルなジャケットを作るメーカーです。
私たちのポリシーを貫きながら、こうしてコラボレーションをしたり、新しい挑戦をしたりするのはとても刺激的です。
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