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デジタル、デザイン、ダイバーシティ。キーワードは3つの「D」 

SDGsは、2015年国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標」。17の項目が掲げられている。

SDGsは2015年国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標」。17の項目が掲げられている。/出典=国際連合広報センターより


小林 私の場合、高校生や大学生とキャリアについて考える機会を提供する社団法人をやっているんですけど、どんな課題解決に取り組みたいかを考えるとき、必ず出てくるのが環境なんです。彼らは就職先を選ぶうえでも、その企業が環境に配慮したサステナブルな事業をやっているかどうかという点をすごく見ています。

井植 もうひとつ、これからは「×」(カケル)の世界で見ていきたいなと思います。例えばSDGsにおいて海のことは14番といいますよね。

小林 目標14「海の豊かさを守ろう」。

井植 14(海の豊かさを守ろう)×5(ジェンダー平等を実現しよう)とか、2(飢餓をゼロに)×17(パートナーシップで目標を達成しよう)とか、いろんなパターンの提唱が始まっています。相乗効果はもちろん、課題における隙間の解決にもなる。そう感じることはないですか?



小林 全国各地を回りながら思うのは、地域を良くするためには、3つの「D」がキーワードだなと。

井植 何でしょう?

小林 Digital(デジタル)、Design(デザイン)、Diversity(ダイバーシティ)です。特に、地域に足りないのがデザインとダイバーシティ。デザインで付加価値を上げる取り組みを増やすこと、そしてダイバーシティは年代や性別も含めて多様な背景を持った人を掛け合わせること。そこから新しいチームが生まれて、新しいプロジェクトも出てくるんです。
 

美味しく、楽しく、地球にやさしくをファッショナブルに。

海を守るために、環境に配慮された製品を選んでみるなど、身近なところから一歩ずつ始めてみよう。

笹井タカマサ=写真 合六美和=取材・文

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