④高瀬川一之船入(たかせがわいちのふないり)
桜の花びらがはらはらと舞い散る、豪商が築いた古都の運河
当時の面影を残す高瀬舟と高瀬川、そして桜の情景が見事
市内を流れる水深30cmほどの浅い運河である高瀬川。京都を代表する豪商の1人、角倉了以(かどくらりょうい)が、江戸初期の1611年(慶長16年)から3年かけ、莫大な私財を投じて完成させました。「船入」とは、高瀬川を運航する船「高瀬舟」が荷物を上げ下ろしするために停泊する船だまりのことで、一番目の停泊場を「一之船入」と呼びます。
停泊場の川岸に並ぶソメイヨシノが花開くと、川面に花びらがはらはらと舞い散ります。さながら映画のワンシーンのような美しさは必見です。
【桜見頃】3月下旬~4月上旬
【木の種類】ソメイヨシノなど
【OMO5京都三条からのアクセス】徒歩10分
ご当地サポーターコメント
例年、元・立誠小学校周辺では、高瀬舟あそびや屋台が楽しめる「高瀬川桜まつり」も開催されます(感染状況により開催が変更になる可能性があります)。
⑤京都御苑
のんびり散策できる隠れた桜の名所
苑内のあちこちでシダレザクラなど多種多様な桜が見学できる(画像提供:環境省京都御苑管理事務所)
平安の時代から明治初期まで、天皇家の執政と住まいを担った「京都御所」。その周囲に形作られた宮家や公家の屋敷跡が「京都御苑」です。国民のための憩いの場として開かれている現在は、大切に保存されている梅や桃、桜などの樹木をゆっくり見学できます。
早咲きのシダレザクラを筆頭に、ヤマザクラなど約1,000本の桜が植栽され、3月中旬から5月中旬まで長い期間楽しめます。特に苑の北西にある「近衛邸跡(このえていあと)」の壮麗なシダレザクラが有名です。
【桜見頃】3月中旬~5月中旬
【木の種類】ソメイヨシノ、ヤエベニシダレザクラ、サトザクラ、ヤマザクラなど
【OMO5京都三条からのアクセス】徒歩15分
ご当地サポーターコメント
1カ月で代わるがわる様々な種類の桜が咲くので、何度も訪れるのもおすすめ。西側の蛤御門からすぐの場所で咲く車返桜(クルマガエシザクラ)や、「学習院発祥の地」にある桜松など珍しい桜もお見逃しなく。
⑥元離宮二条城
日本の歴史を見守ってきた、徳川家の城と桜の共演
ライトアップで浮かび上がる桜は、妖艶なほどに美しい(画像提供:元離宮二条城)
1603年(慶長8年)、徳川家康が築城し江戸幕府将軍の拝賛の礼を行いました。1867年(慶応3年)には最後の将軍・徳川慶喜(よしのぶ)が、二条城二の丸御殿で政権を朝廷に返上する「大政奉還」の意思表明を行いました。江戸幕府の始まりと終わりを今に伝えるとともに、国宝の二の丸御殿や、絢爛豪華な建築物や障壁画などを多数保存している世界遺産です。
城内の50品種約300本の桜は、早咲きから遅咲きまで様々。豪壮な庭園と桜の華やかな美の饗宴に酔いしれてみませんか。「二条城桜まつり」ではライトアップも開催されます。
ご当地サポーターコメント
「二条城桜まつり」では、文化体験や夜間のプロジェクションマッピングなどの企画が満載です(感染状況により開催が変更になる可能性があります)。
元離宮二条城URL:
https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/住所: 京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
アクセス:京都市営地下鉄二条城前駅から徒歩すぐ
時間:8:45~16:00(閉城17:00)
休業日:12月29~31日
二の丸御殿観覧休止日:火曜(1月・7月・8月・12月)、1月1~3日、12月26~28日
料金:一般1,300円、中高生400円、小学生300円(二の丸御殿観覧料含む)
電話:075-841-0096
駐車場:有料
3/3