前作『なにわ友あれ』からの大ファン
実は僕、作者の南勝久先生は前作『なにわ友あれ』(※1)から読んでいて、トップレベルで好きだったんです。平成元年あたりの大阪を舞台に、走り屋たちの青春を描いている素晴らしい作品です。
その南先生が現代の話を描くって聞いて……ヤンマガで連載が始まる前日からソワソワして、発売日の早朝はコンビニに走りましたよ(笑)
手に取って読んだ瞬間、「これはヤベェな……!」って思いました。1話を読み終えて「この先、絶対ヤバいことになる」って確信したのは僕だけじゃないはずです。
『ファブル』の魅力は……そうですね。まず人の心情を描く部分に引き込まれます。答えを言わずして、答えを出していくというか。説明的なところもあまりないんですよ。それでもわかる。
足していくんじゃなくて、引いていく。“引き算”の世界観なんですよ『ファブル』は。そこに僕はグッと来ます。
あと、動画でも語りまくってますけど、ギャグがシュールでめちゃくちゃ面白いです(笑)。
(※1)『週刊ヤングマガジン』(講談社)で2000年から連載。1990年代前半の大阪と泉州地区を舞台に、大阪環状線を走っていた「環状族」と呼ばれる走り屋たちを描いた作品。通称『ナニトモ』。
3/5