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2024.03.23

あそぶ

格ゲーが苦手な三人称・鉄塔もハマった『ストリートファイター6』。初心者にも推せる“新機能”とは



連載「大人がハマる名作ゲーム」とは……

誰もが知る国民的格闘ゲームの最新作として、昨年登場した『ストリートファイター6』。

普段は対戦型の格闘ゲームはあまりやらない鉄塔さんもハマった理由は、ビギナーでも楽しめるある操作があったからだという。
案内人はこの方!
鉄塔(賽助)●1979年生まれ。作家、ゲーム配信者。ゲーム実況グループ「三人称」のメンバー「鉄塔」として活動する傍ら、「賽助」の名前で小説、エッセイを執筆。主な著書に『今日もぼっちです。』(ホーム社)。ゲーム実況動画などの配信を行うYouTubeチャンネル「SANNINSHOW」は登録者数62万人。送電鉄塔好きが高じて活動名になる。

鉄塔(賽助)●1979年生まれ。作家、ゲーム配信者。ゲーム実況グループ「三人称」のメンバー「鉄塔」として活動する傍ら、「賽助」の名前で小説、エッセイを執筆。主な著書に『今日もぼっちです。』(ホーム社)。ゲーム実況動画などの配信を行うYouTubeチャンネル「SANNINSHOW」は登録者数62万人。送電鉄塔好きが高じて活動名になる。

練習必須で敷居の高くなった格闘ゲーム

2023年に最もゲーム実況界隈を盛り上げたタイトルといえば、『ストリートファイター6』(以下、スト6)ではないかと思います。
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プロ格闘ゲーマーだけではなく、ゲーム実況者、ストリーマーやVtuberの方々を巻き込みさまざまな大会が企画され、そのどれもが盛り上がっています。まさかこんな時代がくるだなんて思ってもみませんでした。

三人称のプレイ動画はこちら!



今や格闘ゲームの代名詞でもある『ストリートファイター』シリーズですが、1987年にゲームセンターで稼働していた初代から現在にいたるまで、たくさんのシリーズと派生作品が発売されています。そのなかで、いつしか格闘ゲームそのものが、とても敷居の高い存在になっていった気がします。

その理由はいくつかあるとは思うのですが、いちばんの決め手は“個人練習”が必要であるということだと思います。

格闘ゲームの多くは必殺技を出すために「コマンド入力」というものをしなければなりません。



例えば、気の弾を飛ばして相手にダメージを与える「波動拳」と呼ばれる技は、自分のキャラクターが右側を向いている状態で方向キーを「下」、「右下」、「右」と入力した後に「パンチボタン」を押すことで発動できますが、これが初心者にはなかなかできません。

さらに、回転しながらアッパーを放ち、飛んできた相手に対して無類の力を発揮する「昇竜拳」は、「右」から「下」、そして「右下」と入力しなければならないという悪魔の所業。

何度も何度も練習してようやく出せるようになるのですが、いざ対戦となると、頭では分かっていても手が追い付かず、ガチャガチャやった結果なぜか波動拳が出たけど相手は飛んでいたのでこちらが大ダメージを受けてしまう……。
 

昇竜拳をしっかりと当てるためにはほかの連携技を習得する必要があり、さらなる「練習」が必要になって……と、「気楽にゲームをする」ものではなくなっていきます。

そのキャラクターの代名詞である技を使うまでの事前準備が必要なんですね。

そして、格闘ゲームをする人たちはその練習の成果が積み重なっていき、普段格闘ゲームをしない人たちとの差がついていき……結果、いわゆる“格闘ゲームプレイヤー”以外はあまり遊ばない作品となっていました。

あくまでも個人的な意見ですが、スト6が発売されるまでは、格闘ゲームは敷居が高いものであり、プロゲーマーがやるもので、空手やボクシングと同じく「試合を見て楽しむもの」になっていました。
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盛り上がりのワケは「モダンタイプ」という操作方法

そんななか発売されたスト6が、どうしてここまでの盛り上がりを見せているのか。それは、従来のシリーズにはなかった「モダンタイプ」と呼ばれる操作方法が採用されたことが大きな要因であると思います。
 

これはボタンのひとつを「必殺技ボタン」に設定するもので、先ほどの波動拳だったら必殺技ボタンを押すだけで出せます。昇竜拳は右+必殺技ボタンで出ます。ガチャガチャやることもないし、別の技が出てしまうこともほぼありません。
 

「難しい技を練習して出せるようになるのが格闘ゲームの醍醐味だったのに……」。

という格闘ゲームプレイヤーの声もありましたが、従来の複雑なコマンドを入力して操作をする「クラシックタイプ」と呼ばれる方式も選択することができ、例えばクラシックだとすべての技が使えるのに対し、モダンを選択すると使うことができない技があったり、あるいは与えるダメージが減ってしまったりと、明確なデメリットも付与されており、しっかりと差別化もされています。
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僕は中学生の頃に『ストリートファイター2』や『餓狼伝説スペシャル』、『THE KING OF FIGHTERS '94』などを遊んでいたものの、いつしか敷居の高さを感じてしまい、それからずっと格闘ゲームに触ることはありませんでした。

そんな僕ですが、このモダンという画期的な操作の導入によって、「ちょっとスト6を触ってみようかな……」という気になりました。
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キャラもカスタマイズ可能! ひとりでも楽しめるモードあり

そしてもうひとつ、「ワールドツアー」という1人プレイ用のモードが用意されていることも、格闘ゲームに触れてみようと思った大きなキッカケになります。

必殺技が簡単に出せるようになったからと言って、すぐに対人戦を始めるのは気が引けてしまいますが、1人用モードでコンピューター相手であれば気兼ねなく遊べます。

そして、実際に遊んでみましたが、このワールドツアーの出来がすごく良いのです。

従来の格闘ゲームといえば、1人用モードは用意されたキャラクターを使用し、ただただコンピューターと対戦を繰り返すだけで物語性は薄めという印象があったのですが、このワールドツアーは違いました。
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まず、ワールドツアーは自分のキャラクターを作ることができます。しかも、かなり自由に、自分好みにカスタマイズできるのです。めちゃくちゃ筋肉質で体のデカい人も作れるし、細身でキレイな女性キャラなんかも作成可能。

僕はカンフー映画が好きなので、「サモ・ハン・キンポー」リスペクトで、自分の鉄塔という名前を混ぜ込んだ「テモ・ハン・トンポー」という名前のちょっとぽっちゃりとしたキャラクターを作りました。



このワールドツアーは、自分が作成したキャラクターがスト6の世界「メトロシティ」でさまざまなキャラクターと触れ合い、やがて大きな事件に巻き込まれていくというストーリーになっています。

自分の分身である「テモ・ハン・トンポー」が、「春麗」や「リュウ」といったお馴染みのキャラクターの弟子となり、彼らから技を教わることで自分が強くなっていくというシーンにはワクワクしっぱなしです。



また、このゲームでは街中で思い思いに過ごしている人たちとも戦うことができるという斬新な設定になっています。その辺を歩いているサラリーマン、道端で踊っているダンサーや路地裏でたむろしている悪人など、さまざまな人に戦いを挑むことができます。



なかには驚くほど強い一般人もいたりして、手痛い目に遭うこともありますが、そうやって戦っていくことで少しずつプレイヤーの格闘ゲームのスキルを上げていける設計になっているので、楽しみながら自分の上達を感じることができます。
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