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「小さくてもいいので、いつか自分でホテルを作るのが夢です」



サロンスタイリストにヘアメイクアーティスト、さらに美容プロダクトの展開まで、田中さんは理想を実現してきたが、まだまだやりたいことがあるという。それは冒頭で触れた自身のFUN-TIMEとも重なる。

「僕が現在展開しているクロノシャルムは、ビューティとライフスタイルの狭間でありつつ、ラグジュアリーとオーガニックの中間というハイブリッドブランドを目指しています。

単なるコスメブランドの枠で収まりたくないという思いがあって、ホテルとのコラボやホテルのアメニティとして使っていただいていて、昨年から新たにクロノシャルムリトリートツーリズムという旅行と絡めたサービスを立ち上げました。今後もクロノシャルムをより浸透させていきたいです。

あと個人的な夢としては、小さくてもいいのでいつか自分でホテルを作りたいです。デザインや家具選びなど、自分のこだわりを詰め込んだものができたらうれしいです」。

取材を終えると「今日はありがとうございました」と、田中さんは少年のような笑顔を浮かべながら礼を言う。この日、初めて会った瞬間から最後まで好青年というイメージ。

美容師やヘアメイクは、初めて会う人と仕事をすることが多い職業だが、好印象を与えるために心がけていることはあるのか訊いてみた。すると「大きな声でハキハキ挨拶をしたり、お礼を言うことですかね」とにっこり。

先ほどのあのお礼の言葉も、朗らかだったわけだ。
田中誠太朗の10問10答

Q1. 美肌に不可欠なルーティンは?
保湿。

Q2. おじさんだなと感じる瞬間は?
二日酔いのとき。

Q3. 最後の晩餐に食べたいものは?
しらす卵かけご飯。

Q4. 都内で好きな場所は?
増上寺。

Q5. 人として不満なところは?
体力がないところ。

Q6. 朝のルーティンは?
コーヒー豆を挽いて淹れる。

Q7. コンビニで思わず買ってしまうものは?
カフェラテ。

Q8. 一日3時間増えたら何がしたい?
趣味を作りたい。

Q9. 今年やりたいことは?
お寺や宿坊などディープな場所での宿泊体験。

Q10. 子供の頃の夢は?
警察官。
田中誠太朗●1985年生まれ。北海道出身。数多くの著名人を担当し、サロンワークだけにとどまらず多方面で撮影のヘアメイクも手掛けつつ、年間契約100万円の会員制ビューティサロン、リノ 801を展開。近年では北海道の地方創生を掲げ、北海道・余市町の白ブドウをキー成分に採用したライフスタイルブランド、クロノシャルムも注目を浴びている。


山本雄生=写真 オオサワ系=文

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