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▶︎すべての写真を見る 運動不足を感じて体を動かしてみたものの、筋肉痛がひどいと継続のモチベーションも下がってしまう。少しでも筋肉痛を和らげる方法はないのだろうか?
理学療法士であり、自ら北海道でジムを経営しているパーソナルトレーナーの小川哲広さんに30〜40代がすぐに実践できる、筋肉痛緩和の秘訣を教えていただいた。
話を聞いたのはこの人!
小川哲広さん●10年間総合病院にて理学療法士として勤務をした後、合同会社R.PROJECTを設立、札幌市内に2店舗パーソナルジムを立ち上げ、トップアスリートの競技力向上から一般の方の健康支援、ダイエットまでを行なっている。 病院勤務時代には主に臨床と研究に従事していた経験をもとに、普段からエビデンスに基づいた食事指導からトレーニング指導を実践。ホームページ:https://www.nakanoshima-personal-gym.com
「歳をとると筋肉痛が2日後に出る」は本当か?
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ーーまず、私たちが何となく信じている「歳をとると2日後に筋肉痛が出る」現象は、科学的に証明されているのか真相をお聞かせください。 年齢を重ねると筋肉痛が遅発するのかに関しては、科学的に「全く分かっていない」というのが正直なところです。
パーソナルトレーナーとして多くの方を見ており、現象として存在していることは確かですが、メカニズムに関してはまだ不明なんです。決してデマとは言い切れません。
ーー歳をとると筋肉痛と間違えやすい痛みもあると思います。対策が遅れる前に、痛みをどうやって見分けたら良いでしょうか? 安静時でも痛みが出る場合は、筋肉痛ではない可能性大です。寝ても座っても、力を抜いても痛ければ、別の要因かもしれません。
また脈打つような痛みや刺されるような痛み、感覚が鈍くなるような違和感などは自己判断せず、すぐ病院へ行ってください。こうした痛みは「ケミカル」な外的要素によるものもあるので、検査が必要です。
ーー筋肉痛のメカニズムについて教えていただけますか? 筋肉痛は原因によって、いくつかの種類に分けられます。1つ目は筋肉の微細な損傷です。2つ目は、力が抜けない状態が続くこと。さらに筋膜や腱、脂肪などの結合組織が損傷しても筋肉痛として感じられます。
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