撥水効果のあるテープを施したシームや絞れる裾が雨を弾き、風を防ぐ。しかし、いわゆるアウトドア服とは一線を画し、ラグジュアリーストリートな感性が宿る一着。43万100円/ルイ・ヴィトン 0120-00-1854
「BLUE 着こなし NOTE」とは……▶︎すべての写真を見る 青い服の魅力を掘り下げる連載のリニューアル第1弾。トップバッターを飾るのは“青い機能服”。
まず青といっても、やや緑がかった青から深いネイビーまで、レンジが広く、色彩表現が多様であることに驚かされる。
そして、今回のテーマであるテクノロジーを纏った青い服は、我々の生活をより豊かに、贅沢な日常へと昇華してくれる稀有な存在だ。
「ロロ・ピアーナ」の青い機能服
コート69万9600円、デニム17万1600円、カーディガン101万5300円、Tシャツ7万3700円/すべてロロ・ピアーナ(ロロ・ピアーナ ジャパン 03-5579-5182)
ただ鬱々と過ごしていた雨の日が、待ち遠しくなる日に変わったら……。雨天が少なくない日本に暮らす我々にとって、生活が一変するほどのインパクトになるかもしれない。
そんな理想へ近づくための第一歩として選んだのが、ロロ・ピアーナの“青い機能服”。
もちろん、単に雨風を凌げればいいというのであれば、選択肢はいくらでもある。ガチのアウトドアウェアを選べばいいのだから。
しかし重要なのは、雨の日を心から楽しめ、着ることに高揚を覚える服であること。そんな視点で厳選した至高の1着がこちら。
強撚ウールで作られた“テック見え”しない服ながら、独自の「ストームシステム」加工により防水・防風性を獲得。洗練されたルックスと嵐も乗り切れるタフさを兼備する。
はき慣れた濃紺デニムやカーディガンで素材感に変化をつけたブルーのグラデーションを作れば、機能服に都会的な洗練が加わる。これが街で着るときの基本セオリーだ。
「そろそろ雨、降らないかな……」。そう思えるくらい余裕が出てきたら毎日がもっと楽しく、贅沢になるはず。雨の日を“ハレの日”に変えてくれる魔法の服なのだ。