迷ったときのストライプシャツ
長尾 それから、ストライプシャツに頼る、というのもひとつの方法だと思います。これも白Tと同じロジックですが、ヴァージンウールやカシミヤのような上質素材のニットを着て、襟元や捲った袖、裾からシャツを覗かせる。
これだけでクリーンなイメージをキープしながら、どこかくだけたリラックス感が演出できて、ヴィンテージデニム姿からクドさが消えます。大人の男性が合わせる服に迷ったら、カジュアルにストライプシャツが間違いないですね。
ーーなるほど。デニムそのもののシルエットやサイズ感に何かセオリーはありますか? オーバーサイズが流行ったかと思えば、その反動でコンパクトなフィットが注目されたりもしていますが。 長尾 こればかりは、十人十色。個々の体型やキャラクターによる、としか言えませんね。サイズ感を極めれば、お洒落を極めたといえるほど。とにかく自身の身体のバランスを知っておくことだと思いますよ。
ひとつ基準があるとすれば、ヴィンテージデニムは、タイトすぎても、ルーズすぎてもダメ。“普通”が一番なんです。インチアップするにしても、ワンサイズ上を絞ってはく、くらいが男性には良さそうです。
藤原 付け加えると、トップス、つまりGジャンに関しては、ジャストよりもゆったりめに着るスタイルが定着してきました。ヴィンテージで出てくるモノの特徴を踏まえても、タイトな着こなしが主流になることはなさそうですね。
ヴィンテージのデニム(ブランド:リーバイス 年代:1990's モデル:501 Made in U.S.A.)1万5950円/古着屋ジャム jamtrading.jp、ニット5万1700円/ボーディ(アルファ PR 03-5413-3546)、シャツ9万3500円/ラルディーニ(トヨダトレーディング 03-5350-5567)、ヴィンテージの腕時計66万円/江口洋品店・江口時計店 03-5422-3070
クリーンで快活な印象に見せる、ストライプシャツ。この効果効能をヴィンテージデニムに処方するのも、女性に好評のよう。こちらもニットとシャツの色を同トーンで揃えるのがコツ。
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