▶︎すべての写真を見る 初期衝動にも似るデニムへの想い。それでも、アップデートは不可欠だ。
シルエットで、加工で、哲学で、一歩先ゆくトクベツなフツウ。納得の日常着と、プレシャスな毎日を。
主張せずに哲学を伝える「ザ・ロウ」のブルーデニム
デニム10万4500円、ジャケット36万1900円、シャツ21万8900円、バッグ26万2900円、靴23万4300円/すべてザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン 03-4400-2656)
匿名性が示すアイデンティティ。そんな美しき矛盾をはらむブランドが極上の5ポケットデニムパンツを手掛けた。
インディゴの味わいは経年変化によって深みを増し、オーガニックコットンで紡ぐリラックスシルエットは、はくほどに身近な存在になる。その喜びはデニムの王道。
ただし、デニムの“裏の顔”とも呼ぶべきレザーパッチは姿を消した。
圧倒的な完成度の前ではわずかな主張も蛇足となる。お馴染みのバッグ同様に揺るぎなき哲学が潜む。
裏側にハイライトを宿す「ベルルッティ」のストレートデニム
デニム12万3200円、コート46万2000円、ブルゾン108万3500円、Tシャツ8万6350円、スニーカー19万9100円/すべてベルルッティ 0120-961-859
スクリットモチーフをちりばめたメタリックなロングコート。いたって大胆な相棒に負けない存在感が、このブルーデニムには存在する。
脚のラインを上品に見せるストレートシルエットもさることながら、真のハイライトは裏側に。
ブランドを象徴する優雅なスクリットが裏地にくまなくプリントされ、見る者を独創的世界観に誘う。ロールアップは臆せず、が正解。
無造作に、それでいて優雅に。いい大人のカジュアルスタイル、かくあるべし。
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