名店② 移転オープンしたての実力派「手打中華 まことのどんぶり」
続いて紹介するのは、2011年11月、白河市の隣接自治体である泉崎村で開業し、2023年12月に現在地(白河市)へと移転オープンを果たした「まことのどんぶり」。2024年2月現在、おそらく白河市で最も新しい「白河ラーメン」専門店になるだろう。
同店の店主もまた、「手打中華 やたべ」による薫陶を受けた実力派。私は「白河手打中華 かしま」での実食終了後、徒歩でアクセスしたが、白河駅と「かしま」、「かしま」と同店が、ほぼ等距離。少し気合を入れれば、踏破できない距離ではないだろう。
現在、同店が提供する麺メニューは、「中華そば」「ワンタン麺」「チャーシュー麺」など。私は「かしま」で「手打中華」をオーダーしていたので、同店では「ワンタン麺」を注文した。
高級地鶏特有の奥深く重層的な滋味を土台に据えながらも、カエシ(醤油ダレ)のキレを前面へと押し出したスープは、やたべ系統の中では、ややスタイリッシュな趣だ。自家製麺は縮れが強く、「白河ラーメン」の麺のアベレージよりやや細めの仕立て。
結果的に「ワンタン麺」を頼んで大正解だった。餡に仕込まれた生姜から放たれる芳香が鼻腔を心地良くくすぐり、1杯の味わいに絶妙な華を添えていたのだから。
4/5