連載「地方ラーメン激戦県」とは…… 福島のラーメンといえば喜多方ラーメンが有名だが、実はほかにも注目すべき激戦地がある。ラーメンの聖地といわれる「白河」だ。
ラーメン官僚も大好物だというご当地「白河ラーメン」をはじめ、今回は白河駅周辺のアクセスのよい絶品の店をピックアップした。
▶︎すべての写真を見る 案内人はこの方! かずあっきぃ(通称・ラーメン官僚)●本職は官僚。大学時よりラーメンの食べ歩きを始める。「COWCOWのまるまるラーメン最前線」(BSフジ)、「食楽web」をはじめ、あらゆるメディアでラーメン連載を担当している。年間700杯食べる秘訣は「ラーメン以外を食べないこと」。
連載5回目となる今回は、福島県白河市の優良店を紹介する。
同市は、「白河関跡」「白河小峰城跡」「南湖公園」など、複数の魅力的な観光名所を有する、東北の玄関口。
都内から東北新幹線を使えば1時間半足らず、在来線のみを利用しても4時間前後でアクセスできる手軽さは、これまでに紹介した
長野県上田市、
新潟県長岡市に勝るとも劣らない。関東圏からであれば、当日の朝に思い立って日帰りの行程を組んでも、十分楽しめる距離圏。近畿圏に例えれば、岡山、福井、岐阜、三重に近い感覚だ。
そんな白河市は、ラーメン好きにはよく知られているが、ご当地ラーメン「白河ラーメン」発祥の地でもある。
「白河ラーメン」は、鶏ガラ・豚ガラ等の動物系素材から丁寧に出汁を採った滋味深い清湯醤油スープ、すすり心地良好でメリハリ豊かな食感を誇る手打ち麺、香り豊かなチャーシューの3点をキラーコンテンツとする、全国に数あるご当地ラーメンの中でも有数のハイレベルなご当地麺だ。
ラーメンの3大要素であるスープ、麺、トッピングの完成度がおしなべて高いため、最も好きなご当地ラーメンとして「白河ラーメン」の名を挙げるラーメンマニアも少なくない。
50店以上廻った中からアクセス良好な名店を
人気店、「白河手打中華 かしま」の「手打中華」。
かくいう私も、「白河ラーメン」は、超が付くほどの大好物。冒頭に述べた距離的な手軽さも相まって、本場の白河ラーメンを食べに頻繁に現地へと足を延ばし、本拠地である白河市はもちろん、その周辺エリアの実力店も含め50を優に超える店舗を訪問してきた。
白河市は、数多くの「白河ラーメン」の実力店を擁するラーメンの宝庫だ。
全国クラスの名店BIG3(「とら食堂」「火風鼎」「手打中華 すずき」)、「白河ラーメン」のルーツ的存在である「茶釜」&「菊忠」、今飛ぶ鳥を落とす勢いの人気を誇る「やたべ系」の総本山「手打中華 やたべ」などは、ラーメン好きなら絶対に食べておくべき店だろう。
さらに、隣接自治体である西郷村にまで範囲を広げれば、優良店だけでも、数回程度の食べ歩きではカバーできないほど潤沢だ(「二代目 いまの家」「えびまさ」など)。
「白河ラーメン」の知名度は高く、メディアに頻繁に取り上げられ、既に人気を不動のものとしている店舗も多い。なので、今回は、JR白河駅または新白河駅から徒歩でアクセスすることが可能で、今後、さらなる人気の高まりが予想されるおすすめ4軒を紹介することにしたい。
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