「自分の弱さを見せていい」
僕は若い頃、「他人に弱さを見せたらダメだ!」なんていうプライドがあり、そういう部分を見せないようにしていた。
だけど、『HERO』を観て、考え方が変わったんだ。
主人公の職業は検察官。検察官と聞いて誰もがイメージするのは、「スーツをビシッと着こなした、法律を学んだエリート」だと思う。僕も、主人公の木村拓哉さんがスタイリッシュに裁判で勝ちまくる無敵の検察官を想像していた。
しかし、主人公をはじめとして、このドラマにそんな格好良い検察官は存在しない!
検察官の仕事のひとつである現場検証は、地味で泥臭い仕事だし、仲間の検事は不倫をしていて、しかも相手の女性の尻に敷かれまくり。検察事務官は、仕事より合コンに命をかけ、しかも一度も成功しない。
そればかりか、「残業いやだー!」などと、愚痴や弱音を吐きまくる。『HERO』は、そんなキャラクターのオンパレードなのだ!
『HERO』に登場する濃ゆい面々をものまねで再現。
しかし検察官というエリートが弱音を吐きまくる、人間味ある姿を見せられ、僕はすごく親近感が沸いたんだ。
「こんなに簡単に、他人に弱音を吐いていいんだ」と、当時20代前半の僕は気付かされた。
さらにドラマの中で仲間の同僚が、それぞれの愚痴に共感し、そんな仲間を助け合う。それでいて最後の肝心な場面で、バシッと決める。その姿が、めちゃくちゃ格好良い!
全部が完璧だからこそ、格好良いのではない。弱くていい! 仲間に頼ってもいい! そうして勝ち取る勝利こそが真の格好良さなのだ。
このドラマを観てから、僕は愚痴も弱音も吐くようになった。
そうしたら、自然と仲間が増えていった。
「おまえが言っていること、わかるわ」と共感してくれて、自分がどんな人間でどういう考え方なのかを理解してもらえるようになった。
もちろん意見が違うこともあるし、たくさん言い合いもしてきた。だけど、本音を語ることでお互いを理解し合い、仲を深めることができた。
親友って、強さも弱さも、良いところも悪いところも、全部理解してくれてる人じゃないですかね? ぶっちゃけ☆
もし、他人に弱音を吐けず、自分をさらけだせないでいる人がいたら、『HERO』を観て、考え方を楽にしていただきたい!
では、最後にここで『HERO』モノマネ講座! 第1話より、格好良く椅子に座ってテレビを観る木村拓哉さんのものまねをお届けします☆
① 普通の人のTVの見方はこう 普通だったらTVを観るときはこんな感じ。
② 木村拓哉さんだとこうなる 椅子の背もたれの向きをくるっと回転。
そのまま座る。うん、格好良い。
ポイントはアゴに角度をつけること!
ぶっちゃけ、この格好良いテレビの見方、マネしてみてね!
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