スーパーソール製法で作られたモックトウをベースに、ブラック・クロームレザーを使用。このオリジナルソールは、軽くしなやか、そして摩擦に強いという特徴を持つ。3万4760円/レッドウィング(レッドウィング・ジャパン 03-5791-3280)
「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……▶︎すべての写真を見る レッドウィングのブーツは、高校生の頃から履いている定番中の定番。最初に買ったのは赤茶のアイリッシュセッターで、当時はヴィンテージスウェットとリーバイス501に合わせていました。
次に買ったスーパーソールは、1970年代にレッドウィング社が特許を取得した、スーパーソールという底付け製法を使った靴。
靴本体をソールのモールドにセットして発泡ウレタンを流し込むので、とても軽く、クッション性と耐久性に優れたワークブーツです。
スーパーソールが日本に上陸したのは、たしか1993年くらい。その頃流行っていた『あすなろ白書』というTVドラマで、木村拓哉さんが革パンに合わせて履いていました。
レッドウィングといえばデニム、みたいなイメージだったので、こんなヨーロッパっぽいモードな着こなしがあるんだ! と感動し、すぐにマネをして買いました。それから手放したり購入したりを4回くらい繰り返しながら、最近また私的ブームが来ています。
今の僕のブーツのスタメンといえば、オールマイティなグイディ、ラフなスタイルにぴったりなティンバーランド、そしてちょっとモードっぽい気分のときや、ユーチップの靴を履きたいけれどコンフォートに仕上げたいときはレッドウィングのスーパーソール。
レッドウィングを履くときは、オールブラックなスタイルに合わせることが多いですが、どんな服にも合わせやすいのがいいですね。ショートパンツでもいいし、ソールのボリュームがあるので、太めのパンツでもバランスが取りやすい。
普段はスニーカーしか履かない人もスーパーソールなら馴染みやすいので自然に履けるのでは? 買いやすい価格なのに安っぽく見えないのも素晴らしい。
軽くて足をしっかり守ってくれるので、年齢を重ねてからも活躍してくれそうです。
藤井隆行●東京を代表するブランド、ノンネイティブのデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「ようやく寒くなってきましたね。年始には恒例のコラボレーション、ワイルドシングス×ノンネイティブのデナリジャケットが発売。ぜひチェックしてみてください!」。