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2024.02.22

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【2月22日は猫の日】フランスベッドがペット家具の開発にいたったワケ



2月22日(木)は猫の日。ニャンニャンニャンの語呂合わせで1987年に制定された。「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨だそうだ。

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老舗ベッドメーカー、フランスベッドに「フランスペット」というペット向けファニチャーブランドがある。思わずクスリと笑みが浮かんでしまうネーミングだが、そのルーツは20年前、2003年まで遡る。

「当時『癒し』の対象として小型犬の人気が高まった時代に『ペットのためのベッド』として立ち上がったのが始まりです。ちょうどウォーターベッドがブームで、人が使用するものとほとんど同じ仕様のウォーターベッドを小型犬用につくりました。

ヒーター機能や引き出しもついて、10万円くらい。本当に人のウォーターベッドのミニチュア版。名前はフランスベッドを文字って、フランスベッドのフランスペット!と、くすりと笑えて話題になるような商品を、プロモーションの一環としてつくりあげたと聞いています。でも、これが意外と好評で、一時的なプロモーションのつもりが結局、3年ほど販売を継続しました」。

フランスペットプロジェクトのメンバーである、フランスベッドの佐藤理奈さん(以下、佐藤さん)は語る。



3年でプロモーションの目的を果たしたブランドは一旦終わるが、2021年7月「ペットと暮らすインテリア」をコンセプトにリニューアルして復活。2年以上が経った今でも好評を得ている。

「ペットは『癒しの対象』から『家族の一員』という認識が高まり、人と同じ空間でペットが一緒に生活するスタイルが一般的になりました。しかし、ペットアイテムの多くはペット側だけの視点で作られたものが多く、自宅のインテリアに違和感なく置けるものはあまり多くありません。

そこに注目し、『人とペットが一緒にうれしくなる商品を届けよう!』と、2018年、フランスベッドは『フランスペットプロジェクト』を立ち上げ、ベッド、リビングダイニングに続く新たな商品群として本格的に『ペットファニチャー』に取り組むことになりました」。(佐藤さん)



プロジェクトが始動したのは2018年。実際に市場に登場するまでの道のりは簡単ではなかった。

"ペットと暮らすインテリア"をコンセプトに、既存アイテムのブラッシュアップや、新規アイテムの開発とペットファニチャーへの挑戦は続いていた。

しかし、『ペットファニチャー』という明確な分野、カテゴリがないため「ペット用品にしては高額すぎる」と、家具店などの得意先やペット用品店との商談が進まない。

しかし、インテリア商材を扱うECサイトへの掲載でそのような状況が一変。1台約35万円もするキャットタワーベッドの注文が立て続けに入ったのだ。「ペット用品=安価なものが多い」「高額=売れない」という思い込みが覆され「ペットファニチャー」カテゴリが認められた瞬間だ。

「現在、新しいアイテムを考案中で、今秋には試作品ができる予定です。よりフランスベッドらしいもの、飼い主もペットも両方うれしいアイテムをもっともっと提案していきたいと思います」。(佐藤さん)



フランスペットのメイン製品である「キャットタワーベッド」はじめ、すべてのアイテムは動物行動学者など専門家のアドバイスをもとにデザインされている。

現在、11アイテムを展開する「フランスペット」。これまでになかったからこそ認められた「ペットファニチャー」として存在感を示している。


[問い合わせ]
フランスベット お客様相談室
0120-39-2824

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