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改造車を手軽にたくさん所有できる



ホットウィールをコレクションする以前から、アメリカカルチャー全般に興味があり、クルマをカスタムする文化も大好きだったというTWIN-MILLさん。

「たまたま、なんですよ。いわゆるアメリカ雑貨を扱っているような店にふらっと入ったときに、なんだかすごくクールなミニカーが置いてあったわけです。

そこで、『こんなにカスタムされたミニカーがあるのか』と。元々、収集癖があってトミカとかもずっと集めていたんだけど、実在する改造車のミニカーっていうのが新鮮でした」(TWIN-MILLさん、以下同)。



「車高を低くした“チョップトップ”のような、改造された大型車ってすごくアメリカっぽくて好きなんだけど、改造車って、日本ではなかなか許されるものではない。

つまり、実車では環境的にもなかなか所有できないんですよ。でもホットウィールなら、このサイズで手軽に、それもたくさん所有できるなと」。

手のひらサイズの「ベーシック」モデル。

手のひらサイズの「ベーシック」モデル。


ホットウィールには、さまざまなサイズが存在する。最もポピュラーなのは、実車をおよそ1/64にスケールダウンした3インチで「ベーシック」と呼ばれるもの。これがいわゆる、レギュラーサイズだ。

ひと口にホットウィールといってもサイズはさまざま。

ひと口にホットウィールといってもサイズはさまざま。


「当時(1990年代後半)、ベーシックが本国で99セント。日本円で120円くらいです。ただ、そのころはまだ日本で正規販売されていなかったので、大体1500〜2000円くらいで売られてたんですよ。もちろん、ぼったくりじゃなく需要と供給が成立していた。

古着と似たようなもので、おそらくアメリカで大量に買い付けて、それを実際のクルマを輸送するコンテナに詰め込んで運んでたんじゃないかな」。

よく見るホットウィールのパッケージ。どちらもベーシック。

よく見るホットウィールのパッケージ。どちらもベーシック。


ベーシックシリーズを基準に、ホットウィールには過去から現在まで、いくつかのグレードが存在する。

精巧で造形的なこだわりを感じさせる「コレクタブルズ」、そこからさらにグレードアップした「レジェンズ」。さらに、「コレクタブルズ」と同等のグレードとして発売された“100%ホットウィール”など、多岐にわたる。

言ってみれば、デニムやスウェットのタグの変遷と似たようなものか。要は「〇〇年代のアレ」という具合に、コレクションの目安となるわけだ。

左が「コレクタブルズ」、右が「100%」。これらは、ベーシックよりもハイクオリティな上級グレードとして発売されていた。

左が「コレクタブルズ」、右が「100%」。これらは、ベーシックよりもハイクオリティな上級グレードとして発売されていた。


「シリーズによって値段も違うし、メッキの処理の仕方とか、クオリティも全く異なります。時代によって異なる点で言えば、アメリカ製は初期のホットウィールだけで、’71年以降生産されていません。なので、今はなかなかお目にかかれないレアものです」。


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