OCEANS

SHARE

薬もしくは、ED専門機器での治療が主流 



――治療法は何がありますか? 

心理的要因を解決するには、カウンセリングや精神科医の協力が必要になります。

一方で、「PDE5阻害薬」による薬物治療を行うことも。これは、陰茎の動脈を開きやすい状態にする薬で、心因性EDの場合にも勃起の改善効果を認めるケースがあります。

――薬で改善しない場合は?

「レノーヴァ」という機械を使った治療があります。これは、週に1回、合計4回、陰茎に衝撃波を照射し陰茎の血管新生を促します。

性行為の前に薬を服用して一時的に勃起を改善させるのではなく、血管新生によって根本的にED改善を目指す治療法です。



――日常生活で注意すべきことは? 

血管老化がEDのいちばんの原因ですから、血管を若く保つアクションが大切です。高血圧、糖尿病、肥満などは血管老化を進めるので、食事や運動に気を配りましょう。

牡蠣やカニなどの甲殻類に多い「亜鉛」、マグロやアーモンドに含まれる「アルギニン」、たこやイカに含まれる「タウリン」、ニンニクやニラなどに多い「アリシン」、スイカやゴーヤなどウリ科に多い「シトルリン」などがED改善に好ましい栄養素。食事から栄養素を摂るのが難しければ、サプリメントの活用を勧めます。

――運動はどんなことをすれば? 

ジョギングやランニングなどの有酸素運動や筋トレがおすすめです。ジョギングやランニングは全身運動であるため、血流改善の効果があります。 

筋トレは、男性ホルモンであるテストステロンの分泌を促し、勃起力の向上や、EDの予防が期待できます。

――運動と食事などの生活習慣も大事ですね。そしてクリニックの相談も。

EDはデリケートな問題なので、たとえ男性同士でも話題にしにくいものです。症状に心当たりがある人は、早めにクリニックに相談しましょう。 


ストレスやプレッシャーなどで勃起が維持できないこともある。一過性なら問題ないが、回を重ねると心配になることも。気になる場合は、そのまま放置せずに医師に相談して元気な自分を取り戻そう!

アントレース、酒井範子(メディア・ビュー)=取材・文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。