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 あなたが口にした魚の来歴、知ってますか?



「タイやインドネシアでの漁業は特に深刻です。遠洋に出て生きて帰れればマシというほど、過酷な船内環境で漁業を行っています。

漁師に食事を与えないとか、寝ずに漁を続けさせたり、そもそも布団一枚分のスペースさえも漁師に与えずに一隻の中にぎゅうぎゅう詰めにしていたりとか、そのような状態で輸出するための魚を獲っているわけです」。
 
つまり、今日あなたが食べた魚は、もしかしたらそんな劣悪な労働環境で獲られたものかもしれない。
 

 
「日本のスーパーで柵になって売っているマグロが、どのような状況で獲られたかはわかりませんよね。でも皆さんが口にしているお刺身の背景には、そのような可能性があるわけです。そういうことに無知でいいわけがない。

ちなみに、ヨーロッパでは全魚種の漁獲証明が必須になっています。そうした証明書がつけば、消費者も安心してお魚を食べられますし、違法な漁を規制することにもつながっていきます」。


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