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家の中を舞い散る花粉の脅威

――あまり外に出なくても、花粉症になる可能性はあるんですか?

十分あり得ます。「花粉は外が多くて、家の中は少ない」というイメージがありますが、実はそうでもないんです。家の中に侵入する花粉が、花粉症の原因になるケースが少なくありません。

たとえば、外で干した布団や洗濯物、外出の際に着た服や靴下、ストッキング、髪の毛などにも花粉がついています。家の中に入った花粉は浮遊しながら、毎秒約1.9cmの速度で床に落下して溜まります。

そこで人やペットが床を移動したり、ドアを開閉したりすることで、空気中に大量に舞って、落ちて、舞って、ということが繰り返されます。これが「対流花粉」です。

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――その対流花粉が花粉症の原因になると?

対流花粉は、ただの花粉ではありません。花粉同士が集まって、大きな塊となっている場合があり、対策を怠ると症状を悪化させる原因となります。さらに現代の日本家屋の多くは密閉性が高いため、花粉を室内に押し込めることにつながっています。


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