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「じっと見守る」くらいしかできない

このような時流を踏まえて考えると「仕事のパフォーマンスに影響が出るのでは」と心配するのは上司として致し方ありませんが、だからと言って何か会社として対処を行うのはむしろリスクでしょう。

何か対策(異動など)を実施した際に、「社内恋愛しているということが一体なんの関係があるのですか」と問われるどころか、何かすれば、「言われなき差別だ」「非合理な措置だ」と言われてしまう可能性すらあると思います。

ですから、「何もせずに、じっと見守る」ということが現代における基本的な姿勢なのではないかと思います。


悪いことが起こらないように予防したい気持ちはわかる

ただ、時流はどうあれ、社内恋愛をしている人同士の関係はやはり特別です。公私混同を無意識のうちにしてしまう可能性は高いでしょうし、例えば、本来言ってはいけない情報を相手に伝えてしまうなどの可能性も十分ありえます。

相手に特別な便宜を図ってしまうこともあるでしょう。何か悪いインシデント(事件)が起これば事後的に罰することは会社として可能ではありますが、できることなら何事も起こらないよう事前に予防してあげたい気持ちがおこるのは、上司として当然でしょう。

実際、社内恋愛から始まったものの、その後破局を迎え、その後一方が相手をストーキングするようなことはよく起こります。そんな場合は、公式に懲罰をしたり、配置転換をしたりする必要が出てきてしまいます。

人間は弱いものですからそんなことが起こらないように、魔が差さないような環境を作ってあげるのも上司や先輩の勤めとも言えます。


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