編集部 最後にお二人が考える「笑いのチカラ」ってなんだと思いますか?
野村さん なんだろう。僕自身は毎日、笑えて「最高!」って思っているからな。笑っている時が一番幸せ。芸人のネタで笑っている時、生きていて良かったって毎回思う。それが笑いのチカラなんだろうな。
矢島さん 笑いって、豊かな国でも貧しい国でも関係なくあるじゃないですか。相対的な幸福ではない、絶対的な幸福なんだろうなと。過酷な環境に行っても、どこかに笑いはあるし、笑顔はある。笑いというのはどんな状況においても立ち上がれるチカラなんだと思います。
「ユーモアとは、『にもかかわらず』笑うことである」というドイツの諺があるけど、いろんな状況や境遇を乗り越えて、笑いを通してコミュニケーションしてほしいし、していきたいですよね。
野村さん これ、俺が言ったことにしてください(笑)。
矢島さん おい(笑)。本当のダイバーシティって、どんな価値観の人も笑いあえる空間をつくることかもしれないなって最近思う。僕らが5年後、10年後のメインストリームの中で、それが達成できる世の中になるよう推し進めていきたいです。
野村さん 本当そう。ダイバーシティというのは、ダイバーシティを認めない人も認めることであるはず。わかりあえない自由もあるわけですから。笑いのチカラでなんとかそこを乗り越えたいとは考えています。これからの5年でやらなきゃいけないことだよね。
とにかく、どうしたって笑えることは大事。いろいろな価値観の人がいたとしても、同じことで笑えると良いですよね。大爆笑じゃなくても良いので。笑いならそれができると思っています。
矢島さん その人それぞれの幸せと笑いがあって良いわけで。野村真之介の幸せと矢島ノブ雄の幸せがあって、そこで生まれる笑いで、みんなでわかり合えたら良いなとは思っています。