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2022.08.15

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AIで新しい教育をつくる「アタマプラス」代表が“学習の効率化”を目指す理由

アタマプラス 代表取締役CEO 稲田大輔さん Age 40●1981年、東京都生まれ。大学院修了後、三井物産に入社、教育事業を手掛ける。2017年4月にアタマプラスを起業。音楽を聴くときは、アレクサに選曲をまかせている。

アタマプラス 代表取締役CEO 稲田大輔さん Age 40●1981年、東京都生まれ。大学院修了後、三井物産に入社、教育事業を手掛ける。2017年4月にアタマプラスを起業。音楽を聴くときは、アレクサに選曲をまかせている。


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AIを活用した教育サービス「アタマプラス」を手掛ける稲田大輔さん。学生時代には、お笑いに取り組んでいたほど、人を笑顔にすることが大好きなのだという。

「教育に携わることになる前から、国内総生産=GDPではなく“国内総笑顔=GDS(グロス・ドメスティック・スマイル)”を増やしたいと本気で思っていました。就職活動のエントリーシートに大まじめに書いたほど(笑)。

笑顔が生まれるのは、幸せを感じているときですよね。日本は経済大国といわれていますが、一方で自殺者の人数が多い。これは幸せなのかなと疑問に思ったんです」。

この問題意識が稲田さんを突き動かした。20代半ばの商社勤務時代のブラジル留学が転換点だった。

「貧富の差があるなかでも、幸せを感じる人が多いとされるブラジルに5年ほど駐在しました。そこで得たものが今につながっています。

日本といちばん違ったのは、子供時代の過ごし方。ブラジルの教育現場を見てみると、生徒たちが自分の意見を自由に発言していて衝撃を受けました。日々の過ごし方のなかで、アウトプットする訓練を積んでいるんです。

ここで、教育を変えることが笑顔を増やすポイントだと思いました」。

AIと人をベストミックスさせた教育サービスを先駆ける「アタマプラス」。AIが生徒の理解度などを分析し、一人ひとりに最適化させた「自分専用カリキュラム」を作成。人間がAIに取って代わるのではなく、生身の先生が個人に合わせたコーチングをすることで生徒の学力を伸ばしていく。2022年4月時点で全国の学習塾・予備校の3100教室以上に導入。

AIと人をベストミックスさせた教育サービスを先駆ける「アタマプラス」。AIが生徒の理解度などを分析し、一人ひとりに最適化させた「自分専用カリキュラム」を作成。人間がAIに取って代わるのではなく、生身の先生が個人に合わせたコーチングをすることで生徒の学力を伸ばしていく。2022年4月時点で全国の学習塾・予備校の3100教室以上に導入。


人によるコーチングと、AIで個人に最適化した教材とを掛け合わせた効率的な学習サービスを通じて、稲田さんはさらに大きな絵を描く。

「日本の子供は忙しいんです。なので、なるべく従来の“基礎学力”習得の時間を少なくして、“社会でいきる力”である、コミュニケーション力、アウトプット力を培う時間などに充ててほしい。

アタマプラスはその一歩として基礎学力を効率的に、短い時間で身に付けることに役立ちます。生徒を子供扱いせず、ひとりの人間として接し、学習の本質的な部分に向き合っていく。これが今の教育に必要だと感じています」。

 

今回着用したデニムはフロントにグリーンタグを備えた、環境負荷を低減させたデニムコレクション「ONE LIFE ONE PLANET」のもの。インディゴ染めの処理にオゾンウォッシュを選択し、赤タグの通常モデルと比較して水の使用量を40%削減している。リサイクルメタルのパーツを使用することでも、環境負荷を減らしている。「細身のデニムは好み。サステナブルに気をつけてデニムを選んだことはありませんでしたが、皆がハッピーになれる服をこれからは選びたいですね」。デニム10万100円、Tシャツ5万6100円/ともにディースクエアード(スタッフ インターナショナル ジャパン 0120-106-067)、スニーカー1万450円/ヴァンズ (ビリーズ エンター 渋谷店 03-5466-2432)


ビジネスメディアに取材されることはあれど、ファッション誌への登場は「たぶん初」という稲田さんだが、なかなかどうして私服のいでたちは素敵で、スリードッツのTシャツにデンハムのデニムをご自身のサイズにフィットさせていた。

「学生時代は、ブランドの服を名前だけで買っていた時期もありました。でも、ブラジル留学によって、本質が大事だと気付きました。

着心地が良くて、自分にフィットしたシルエットを持つ。そんな服が“本質的”だなと思うようになりましたね」。

本質を極めんとする求道者らしい考え方で服にも接している模様。

山川明男=写真 梶 雄太=スタイリング 竹井 温(&'s management)=ヘアメイク 加瀬友重、オオサワ系、髙村将司=文

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