2020年から、竹神社の社務所を試験的に開放し、御朱印の頒布などを行い始めた。
サポートとして関わったのは明和観光商社。SNSを用いた情報発信や、集客企画を行い、竹神社の氏子総代だけでは難しい部分を担った。
その結果、氏子が毎週入れ替える地域の花を使った花手水や、参拝のきっかけになればと企画した、満月の日のお参り「満月参り」、多彩な御朱印が多くの人を惹きつけ、今では、毎週末多くの人がお参りに訪れる神社となった。
コロナ禍においても、竹神社の取り組みや、斎宮の復元建物「さいくう平安の杜」を活用したプロジェクションマッピング、そのほかたくさんの取り組みを実施し、高い評価を得た。
2022年6月に開催した第40回記念の斎王まつりは、過去最高の2万5000人が訪れ大盛況となった。また、明和町の港町、大淀で同年7月に行われた大淀祇園祭も、4年ぶりの開催で270周年を迎える記念すべき年となり、3つの山車が集う「三車揃い踏み」など大変賑わった。
賑わいの背景には、明和観光商社のさまざまな取り組みのほか、明和町の若手世代の意欲的な活動、竹神社のような伝統を持つ神社がお互いの強みを活かし合う連携があった。
その連携を高める場として、明和観光商社は「めいわ観光まちづくり研究会」を立ち上げた。町内事業者及び地域住民が主体となって、観光まちづくりを進めていくための「学び」と「実践」の場だ。メンバーは、学生から自治会長、子育て世代など、多様な面々。
メンバーはまず、観光によって地域の持続性を高める「持続可能な観光地域づくり」を学び、各自でプロジェクトを立ち上げ、明和町の魅力を向上する活動を行っている。
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